山歩き、渓歩き

以前の山のぼり、渓流釣りなどのふりかえりと最近の風景を織り交ぜて。

剱岳、北方稜線 8

2006-11-25 16:35:42 | 登山
     剱岳、北方稜線 8

 小屋にはテント泊の人1人、小屋泊りも1人のみ。

私たちが来て、先客者も小屋の人も大喜びだ。

 最終的にはテント泊2人、小屋泊7名だったが、北方稜線縦走者は3人のみだった。

さっそく裏劔を眺めながら、露天の五右衛門風呂での入浴だ。

東の空には十三夜の月も昇り、シチュエーションは最高だ。

風呂上がりのビールが、これまたうまい。

 剱岳、北方稜線 8

剱岳、北方稜線 7

2006-11-21 21:25:18 | 登山
           剱岳、北方稜線 7

小窓雪渓

   ここからは今まであつた踏み跡も全く無い。小さな枝尾根の岩棚を巻く度に、その先はどうなっているのか解らず不安になる。

 1時問程でついに行止まり。
雪渓にも取り着けず急な、ガレ沢を尾根めざして登るはめになる。

尾根に出るまでまた1時間を要し、少し右側に巻くと、踏み跡が現われ、下方に池ノ平小屋が見えた。

これで一安心、同時に疲れもどっと出て、すぐそこに見えている小屋に着くのにまた小1時間もかかった。

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剱岳、北方稜線 6

2006-11-16 20:42:25 | 登山
剱岳、北方稜線 6


 このあと、陽があたらず冷たく暗い急な岩溝で、どこまでも落ちていきそうな池の谷ガリーをくだる。

一歩歩くと二~三歩ずり落ちる。落石に注意しながら約150メートルも下ると、それまでと打って変わって明るい三の窓に着いた。

好幕場もある所で、ここで昼飯とする。中華丼、ニンニク、もち入りラーメンだ。

 小窓王を越え、小窓側の斜面の長いトラバースを行く。右下方に小窓雪渓が見える。小窓に着くと、もう核心部は越えたのだとほっとした気分になった。

 しかし実際はそれからが大変だった。

いまさら池ノ平山へのアクロバティックな急登はいやだし、雪渓歩きも、大きなクレバスも有り崩れも目立って危なさそう。結局、雪渓ぎわの側壁をへつり気味にトラバースすることとなる。

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チャナメツムタケ

2006-11-12 14:43:21 | Weblog
          チャナメツムタケ

 私だけのチャナメツムタケ。

ぬめりがあって、ナメコに似ているが大型、またの名をツチナメコとも言い、少し土ほこりっぽいがまったく虫がつかなくてとても美味しい。

ここ数年秋の後半にはチャナメツムタケとり。

5~7日おきに同じところへ行くとチャナメツムタケがどっさり採れる。

10月の後半から始まる。はじめはチャナメも少しだが、あたりの切り株にはナラタケ もたくさん採れる。

次あたりからチャナメも多くなりスーパーの買い物袋2~3袋。さらに少し小高い松林にはキシメジ、アイシメジ,シモフリシメジが。

その次も同じくらいのチャナメツムタケが採れ、さらにクリタケも切り株に群生している。

その次、その次もあるが次第に少なくなり、一袋ぐらいになる。


一秋に同じところでこんなにチャナメツムタケが採れる。私だけの取って置きの場所、それもそんなに遠くない。でも秘密。

剱岳,北方稜線 5

2006-11-06 20:09:15 | 登山
     剱岳,北方稜線 5


 「よし行くことにしよう」とパッキングをしめなおし、数歩歩みだすと、「では気をつけて」と女性の声が耳に入る。 ? ?

  もちろん私に言っているのではない。蟹のタテバイの所で追い越した、おばさん二人を連れていたガイドかと思っていた青年に言っているのだった。

 彼も単独で行く予定だと。これでお互い心強くなるというので二人して行く事とする。
彼はザイルやハーネス、ヘルメットも持っていて水は3リットル、少し過剰装備だと苦笑い。「荷を軽くしましょう」と1リットルわけてもらう。

 前方にはチンネや八ツ峰などの鋭い岩峰群が目に入る。

まず長次郎のコルヘ下る。谷には長大な雪渓が残っている。

急なガリーをはい上がり頭を越えて、池の谷乗越へ着く。



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剣岳、北方稜線 4

2006-11-02 18:07:25 | 登山
    剣岳、北方稜線 4

 翌朝は快晴だが、まだ決心がつかない。とにかく劔岳まで登ろう。

登山道には霜柱が立っている。前劔を過ぎる頃から喉の渇きが強い。「そうだ、水簡の水の残り具合で決めよう」

蟹のタテバイを越え、8時前に頂上に着いた。天気も良く四方八方まさに「絶景かな」だ。高所から見下ろすこの感じ、これが登山の醒醐味の一つなのだろう。カメラで何枚も撮る。

「さてどうしよう」水は400・ぐらい。標識には「北方稜線方向一般登山者進入禁止」とある。

側にいるベテランらしい人に尋ねてみると、ちょうどクライミングもするエキスパートのようで「ま、とにかく慎重に慎重に、踏み跡をはずさないように行けば大丈夫だろう」と言う

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