さきほど、NHKで放送されていた、「仕事ハッケン伝」。1年ぶりとか。
内容は、お笑いコンビのパンサー向井さんが、東京駅のデパ地下(D百貨店)で、弁当部門のマネージャーを任され、悪戦苦闘する話だった。
当然、テレビで放送されることがわかってやっているのだから、台本ありなのかもしれないが、「なし」と仮定すると、それはまさに、どのようにすれば、商品は企画、開発され、店頭に並びよく売れるかというマーケティングそのものだった。
パンサー向井さんには宗義さん(?)という凄腕マネージャーがついていて、いろいろとアドバイスしてくれるのだが、
①企画
おふくろの味では平凡、○○甲子園でも具体的なものがないとネーミングだけではだめと退けられ、最後に「思わず写真に撮りたくなるようなどんぶり」(今回は弁当のなかでもおふくろの味を活かした形でどんぶりになった)ということで、「美しすぎるどんぶり」が採用される。
②開発
これは、各店舗が知恵を出して、5つもの商品を開発した。
③売り場
単に並べてあるだけではインパクトがない。
名札を目立たせたり、旗を置いたり、その商品をお薦めしたりというような細かいことが大事。客が、ふと立ち止まった時に、背中を押してあげることが大事なようだ。
④アイデア
また、「美しすぎる」どんぶりの写真を1枚の紙に貼って、人気投票してもらい、1番と言ってくれた商品を案内していた。
最初に良いと思った商品が売れるとは限らない。
それは、店の位置や並べる位置や店の人の口や熱心さにかかってくることもある。
⑤値段と中身
でも、やっぱり値段と内容が一番重要だろう。
千円を超すどんぶりをわざわざ買って食べてもらうには、何かがないと。
⑥ライバル
デパ地下の一番のライバルは駅構内の店だ。
特に駅弁。
最後まで、売れ残った商品をあと閉店まで2時間という所で短いフレーズで呼び込んで売ったが、ついに5種類の弁当のうち1種類が最後に30%引きでも11/50売れ残った。1個1,080円。
悔し涙。
それは、努力した人だけが得られるほうびじゃないか!?
宗義さんは言っていた。
「この企画は、美しすぎるどんぶりを写真にとってもらい、それを見た人が買いに来てくれることで完結するんだ。泣くんじゃない」と。