さきほど、Eテレで放送されたばかりの藤田正裕さん(愛称ヒロ)について、書いておかずにはいられません。(全く書き留めていないので、かなり放送とは違うことがあると思いますが、ご容赦願います。)
というのも、ヒロさんの生き方とその言葉に深く感動したからである。
まず、ALSとはどういう病気かということについて、ウィキペディアにて調べさせていただいた。すると、
筋萎縮性側索硬化症(きんいしゅくせいそくさくこうかしょう、amyotrophic lateral sclerosis、略称:ALS)は、重篤な筋肉の萎縮と筋力低下をきたす神経変性疾患で、運動ニューロン病の一種。極めて進行が速く、半数ほどが発症後3年から5年で呼吸筋麻痺により死亡する(人工呼吸器の装着による延命は可能)。治癒のための有効な治療法は確立されていない。
MLBのスター選手だったルー・ゲーリッグがこの病気に罹患したことから、別名「ルー・ゲーリッグ病 (Lou Gehrig's disease) 」とも呼ばれている[1]。ICD-10ではG12.21。日本国内では1974年に特定疾患に認定された指定難病である。
1年間に人口10万人当たり1~2人程度が発症する。好発年齢は40代から60代で、男性が女性の2倍ほどを占める。
と書いてある。
テレビでのヒロさんが出来ることといえば、まばたきと唇の動きくらいで、声は出ないし、手や足は全く動かせないという病気である。
では、どうしてそのようになったかというとそれはわからない。31歳くらいまで、誰よりも元気で、サーフィンまでしていた。ところが、外国資本の大手広告代理店のディレクターをしていた絶頂期に突然、病気に襲われたようである。
ヒロさんも番組の中で言っていたが、「なんで?俺に?」との思いで、いまだに頭が混乱する時があるという。
そうした、苦しいことをあまり感じさせずに、テレビに出ていたヒロさん。今でも会社で後輩にアドバイスをしているとのこと。
その放送の中にこのような言葉があった。(ヒロさん自身の言葉というより、思いが出ている想像みたいなものか?)
「あんなふうにすればいい」とか「こんなふうにすればいい」とかもめているが、そうしたもめごとの仲間に入れない者からすれば、どちらも贅沢な悩みだ。 「さっさとどちらかに決めて実行すればいい」
そう。世の中に起こるもめごとの大半は、ALSの人たちから見れば、なにももめるほどのこともない。ただ、ただ、自分がALSでないことを感謝すればいいということになるのだ。
そして、ヒロさんは「幸せ」についてこう話す。
「幸せは感じることです。それはいつも自分の周りにあります。でも、それを感じることができないだけです」と。
なんと、シンプルで確信に満ちた言葉だろう。
それは、ALSというどうしようもない難病を背負った者だからこそ、ストレートに出てくる言葉なのだろう。
番組でヒロさんの通訳をしていたきれいな女性は、「ヒロさんはなんで自分が?と感じるだろうが、たぶん神はヒロさんだからこそ、試練を与えたのだと思う」というようなことを述べていた。
ヒロさんの愛らしい瞳は、周りの人を勇気づけ、ALSのない世の中「END ALS」を目指す運動へと導いていた。
ヒロさんは生きることについてこう言っている。
「生きるとは、人生を楽しむことだ」と。
頑張って下さい。私も頑張ります。そして、自分がいかに幸福であるかをかみしめたいと思います。