宿命を生きる狂言師 野村萬斎(from プロフェッショナル）

狂言師　野村萬斎さん（４８）を知っていますか？
顔を見れば、ほとんどの方はご存じだと思います。
野村万作（８３、人間国宝）さんの息子。
今では、有基（漢字が間違っていたらごめんなさい）くんという息子もいる。
狂言の名門、野村家に生まれた宿命。

なぜ、自分は狂言をやらなければいけないのか？！？！？！を問い続ける。

①「型」（過去から野村家が受け継いだもの）を覚える段階。
　何回も何回も、体にしみこませる。１７歳で体が自然と動くように。嬉しい。

②「型」だけでなく、自分の個性を発揮する段階。
　２２歳の時、父のようにできない自分のふがいなさを嘆く。慚愧の気持ち。

③頭でなく、体で芸を発揮する段階。
　３３歳くらい。やっと一人前。狐を演じる。

④花を咲かせる段階
　４８歳の今。一子相伝で1番難しい演目（狸）を演じる。師匠である父に認めてもらえる。

⑤無の境地　
　父くらい。なれればいいが。

そこに見るのは、「努力」なんていう「なまやさしい」ものではない。
体を鍛え、のどを鍛え、負けない心を鍛え尽くす。

「美しさ」で人を惹きつけ。「笑い」で人をつなぐ。「あきらめない」精神。

ピリットせいよ！って言われている気がした。