さきほど、NHKで放送していた「サイレント・プア」。
先週から見だしたのだが、先週も良かったと思うが、今週のは特別良かったので、書いておきたい。
主人公 里見涼(深田恭子)演じる社会福祉協議会のCSW(コミュニティ・ソーシャル・ワーカ-)が地域で生じる難問に体当たりで解決する連続ドラマ(ただし、1回ずつ見ても楽しめるタイプ)。
今週は、園村自治会長の一人息子(健一)が、20歳から30年間も自分の部屋で食事とパソコンでゲームをしているだけという生活をどうやって立ち直らせるかという超難問。
今まで恥だと思っていた自治会長はある日、里見さんになんとかできないかと依頼する。
しかし、30年の月日はそう簡単には埋まらない。里見が何度足繁く健一を訪問しても、会話もさせてもらえない。
しかし、里見はあきらめなかった。何度でも通ううちに、健一が抱かえている父への憎しみがわかってくる。二浪して大学受験に失敗して「おまえなんか、この家の恥だ!居場所はない!」って言われて引きこもってしまったらしい。
そうして、里見が健一の部屋に入ることが許され、自分にも暗い過去があること、夢を持って進んできて、今、やっと息ができるようになったことを淡々と話している内に、健一も「かつて油絵を描いているときには息ができた」と話してくれた。
そのことを健一の父親に言うと、「大学受験の時に美大へ進みたいというので、そんなことでは飯を食っていけない」と言って、健一が書いていた油絵を全て燃やしたことを告白。
里見:「お父さんが健一さんのことを思っていることと、健一さんが自分の将来を自分で決めようとすることは別のことだ!お父さんは間違っている!」とスパッと言った。
そうして、健一にもう一度真っ白なキャンバスに油絵を書かせてみると、それは、それはトイレの神様がそうしてくれたかのように、「とても、とてもまっすぐな白い道を両側がグリーンの花や木で囲まれ、青い空と白い雲」の立派な絵を描いて見せたのだ!!
これには父親もびっくり。今まで自分がやってきたことは、子供のためではなく、子供の成長を妨げてきたのだということをやっと悟ることになる。
という話だった。
ウーン。現実はこんなにうまくいかないと思うけど、そこには「熱い気持ちはきっと伝わる」実践例のように感じられた。
深キョンヤルじゃん。かっこいいよ!応援するよ。