昨日最終回だったNHKの「フルスイング」という番組は、最近では非常に良い番組だった。主人公の高林先生(高橋克実)が福岡の高校を舞台に、生徒や先生の抱える難問を解決していくのだが、その解決の仕方が非常に良い。真正面から問題を受け止めて、解決していく。
「友達とも話のできない生徒」「生徒を厳しく指導しすぎる先生」「英語が聞き取れない先生」「親の離婚でむしゃくしゅして暴力をふるった生徒」。こうした、次から次へと起こる難問を明るく笑って「自分を信じてやってこい」「自分を信じてつきすすめ」「気力とはあきらめない力だ」とか言ってのりこえる。
自分だったら、どうするか?と問いかけても自分流にしか解決できない。この先生のようにはできない。でも、真正面から相手と向き合う、話し合うことで「catch」できることっていっぱいあるのだな。そんなふうに感じさせてくれる良い番組だった。
先生は、膵臓ガンで卒業式が終わって1月後になくなるのだが、本当に「千の風になって」見守ってくれる、そんなあたたかい人だった。 合掌