先週、山田洋次監督の「家族はつらいよ」を映画館で見たのだが、その映画の最後の部分に橋爪氏がテレビで見ているタイトルの作品が登場する。
内容は出ないが、タイトルだけだったので少し気になっていた。
そこで、思い切ってレンタルショップでDVDを借りて見てみた。
昭和28年度の芸術祭参加作品で登場人物は、既になくなっている人が多い。映像は白黒である。
見たことのない人のためにキャストの紹介をしておくと、(敬称略)
主人公である父親は笠 智衆、母親は東山千栄子
その子供が上から長男山村聰、長女杉村春子、三男大阪某、次女香川京子
長男の奥さんが三宅邦子、戦死した次男の奥さんが紀子さんこと原節子というような顔ぶれである。
物語は尾道に住む笠夫妻が長男や長女、原節子が住む東京へ行くところから始まる。
せっかく、両親が上京してきたというのに、長男、長女は仕事が忙しいといって、案内もしない。
逆に、なくなった次男の奥さんである原節子さんが両親を案内し、お酒や食事も提供する。
そして、熱海見物後、行き場のなくなった両親はじきに尾道に帰るのだが、
母親がまもなくなくなってしまう。
その時、兄弟(原節子も含めて)が集まるのだが、
なくなった後も長男、三男、長女は忙しいといってすぐに東京へ帰るが、
原節子さんは尾道に住んでいる次女と残って父の世話をする。
あまり詳しく書くことは出来ないが、私が一番印象に残ったことだけを書くと、
①父親は、こうした長男や長女の対応に少し不満を持っているものの、
多くを望むのは「親の欲じゃ」といって、仕方ないと考えるところ。
②両親に再婚を勧められる原節子さんは「自分はそんなにいい人じゃない。ずるい所がある。
8年もたつと夫のことは思い出さない日もある」と正直に述べるところ。
また、長男等の対応にも「自分の生活中心になるのはやむを得ない」というところ。
③三男は、「親孝行したいときに親はなし。墓にふとんは着せられない」というところ。
一番びっくりしたのは、亡くなった母親が67歳くらいという設定のところ。
どう見たって、今なら80近くに見える。
とにかく、たんたんとした、秀作だ。
しかし、内容の濃い作品なので、是非、見られることをお薦めする。
原節子さんの大きな瞳。白黒の画面の中での美貌にも注目だ!
内容は出ないが、タイトルだけだったので少し気になっていた。
そこで、思い切ってレンタルショップでDVDを借りて見てみた。
昭和28年度の芸術祭参加作品で登場人物は、既になくなっている人が多い。映像は白黒である。
見たことのない人のためにキャストの紹介をしておくと、(敬称略)
主人公である父親は笠 智衆、母親は東山千栄子
その子供が上から長男山村聰、長女杉村春子、三男大阪某、次女香川京子
長男の奥さんが三宅邦子、戦死した次男の奥さんが紀子さんこと原節子というような顔ぶれである。
物語は尾道に住む笠夫妻が長男や長女、原節子が住む東京へ行くところから始まる。
せっかく、両親が上京してきたというのに、長男、長女は仕事が忙しいといって、案内もしない。
逆に、なくなった次男の奥さんである原節子さんが両親を案内し、お酒や食事も提供する。
そして、熱海見物後、行き場のなくなった両親はじきに尾道に帰るのだが、
母親がまもなくなくなってしまう。
その時、兄弟(原節子も含めて)が集まるのだが、
なくなった後も長男、三男、長女は忙しいといってすぐに東京へ帰るが、
原節子さんは尾道に住んでいる次女と残って父の世話をする。
あまり詳しく書くことは出来ないが、私が一番印象に残ったことだけを書くと、
①父親は、こうした長男や長女の対応に少し不満を持っているものの、
多くを望むのは「親の欲じゃ」といって、仕方ないと考えるところ。
②両親に再婚を勧められる原節子さんは「自分はそんなにいい人じゃない。ずるい所がある。
8年もたつと夫のことは思い出さない日もある」と正直に述べるところ。
また、長男等の対応にも「自分の生活中心になるのはやむを得ない」というところ。
③三男は、「親孝行したいときに親はなし。墓にふとんは着せられない」というところ。
一番びっくりしたのは、亡くなった母親が67歳くらいという設定のところ。
どう見たって、今なら80近くに見える。
とにかく、たんたんとした、秀作だ。
しかし、内容の濃い作品なので、是非、見られることをお薦めする。
原節子さんの大きな瞳。白黒の画面の中での美貌にも注目だ!