精神科看護実習では社会的入院患者を受け持ちます。
病名としてつけられているのが「残遺型(ざんいがた)統合失調症」と呼ばれる患者を受け持ちます。
残遺型統合失調症とは何か?というと、
「精神疾患が原因で長期入院しており、症状は落ち着いているが、退院に向けた活動がされておらず、家族からの協力が得られない人」
というイメージだと思います。
これは表向きの言い方で、実際の状況は以下の通りです。
. . . 本文を読む
「実習でアセスメントが書けずに辛い」
「どうやって看護過程を書けばいいかわからない」
という「記録」に関して、看護学生は悩みます。
臨床に出て業務をするようになると、疾患の知識が身に付きます。
疾患が理解できると、治療プロセスの中で、ADLをどうやって自立させていくか?について考えていくことになります。
それが看護過程です。
現在では、平均在院日数がどんどん縮小されてきているため、 . . . 本文を読む
会話の失敗は、お互いが自己主張をしている時に起こります。
コミュニケーションを失敗しないように、プロセスレコードを書くわけですが、普段何気なく生活していても、コミュニケーションを失敗したと感じる場面は少ないと思います。
ですから、いざコミュニケーションを失敗したと感じる場面を思い出して、プロセスレコードを書いてみてと言われてもなかなか思い出すことはできません。
特に、女性よりも男性が、自 . . . 本文を読む
人間の体の成長発達は第2次成長期にピークを迎えるといいますが、果たしてそれが真実なのでしょうか?
身体を使うことを厭うことなく生活している人は、歳をとっても、その身体機能や心肺機能は保たれており、若者たちよりも高い人はたくさんいます。
老化を感じさせない高齢者も少なからず存在します。
体のメンテナンスを怠けずにやっているからではないでしょうか?
老化とはあくまでも本人の主観的な考え方か . . . 本文を読む
今回は看護師国家試験に絶対出ない、実践薬理について考えていきたいと思います。
大本教系の岡田茂吉が作った、病気治しの宗教団体、世界救世教の流れをくむ、内海聡氏は、
「認知症の薬は殺虫スプレーだ」と暴露してしまいました。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(内海聡 twitter)
認知症のクスリ認知症のクスリは当初アリセプトというクスリしかなかったので . . . 本文を読む
今回は精神科看護の受け持ちで多い、「水中毒既往のある多飲水患者の看護」について説明したいと思います。
多飲水の患者の特徴としては、いつもコップを持ち歩き、お茶を飲んでいるということでしょう。
実は、覚せい剤でも、副作用として口渇感、食欲増進があります。
千葉県警のHPの薬物乱用防止の啓発文書を転載します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(薬物乱 . . . 本文を読む
今回はプロセスレコードについて書いていこうと思います。
実は、私自身、学生時代プロセスレコードを書いたことがあったのですが、全く意味が分からなかった記憶しかありません。
先輩からは「プチナース丸写しでよい」とまで言われていたのがプロセスレコード。
実際、指導していた先生方もプロセスレコードのこと分かっていないのではないか?とさえ思います。
簡単に説明していきます。
プ . . . 本文を読む
今回の記事はコミュニケーションについてです。
精神科看護の実習では、「意図的なコミュニケーション」という技術を実習全体を通して指導します。
看護では、普段から「観察」をしますが、なぜ観察をするか?というと異常の早期発見が主力となってきます。
精神科看護では、異常の早期発見と、患者の心理的成長も観察できます。
そして、看護師の精神的成長にも気づくことができます。
それでは、その理由、プロセ . . . 本文を読む
今回はIM理論をメインに書きません。
表題の通り、アルコール依存と内観について書いていきたいと思います。
アルコール依存症の患者は、入院してきて、アルコールを飲まなくなると、一時的に普通の人に戻ってしまいます。
自分の置かれている立ち位置が理解できているのです。
しかし、自分が実際、「アルコール依存症でどうしようもないクズのような人間である」という現実は知りません。
記憶がなくなるま . . . 本文を読む
精神病院に行くと、目が止まってしまっている「思路停止」している人、口をもごもごいつも動かしている人、ぶつぶつ独り言を言っている人、体を前傾させ、つま先から歩いている人、ちょっとしたことでもめごと、喧嘩を起こす人がいます。
精神病院とは一体何なのか?
精神病とは一体何なのか?
精神障害とは一体何なのか?
精神とは?心とはどこにあるのか?
実は、学べば学ぶほど、訳がわからなくなります。
シ . . . 本文を読む
今回は久しぶりに、精神科看護の実習についてです。
精神科看護の技術とは、ルートをとったり、フィジカルアセスメントをしたりするという技術も含まれますが、精神科医療特有の難しさ、知識、経験が問われます。
ですから、精神科以外の外科や内科だけの技術だけでは、到底太刀打ちできない領域であることは間違いありません。
それは、以前からもこのブログでお話している通り、
①精神病は病気ではない
というこ . . . 本文を読む
私が精神科看護を選んだ理由は大きく分けて三つあります。
一つ目に
『男女比の良さ』です。
二つ目に
『残業がないということ』
三つ目に
『大学の恩師からの影響』
です。
一つ目の男女比の良さ。
これは大切にしたかった。
人間は男女で成り立っていますから。
二つ目の理由
残業がないことですね。
公立病院に就職したのですが、関連病院は、朝の一時間前出勤は当たり前。
ガン専門病院だと処置が多いのかね? . . . 本文を読む
さて、各領域の実習には、それぞれ実習の狙いがあると思います。これは、厚労省から決められている達成目標なり基準に対して作られているためわ本当に内容がペラペラです。
【表の狙い】
心を病む人への看護現場を、実際の患者に対しての看護を通して学ぶ。
また、心を病む人への社会的サポートシステムを学ぶ。
心理的アプローチを学び、自己覚知し今後の看護へのコミュニケーションアプローチ技術、セルフケアのレベルをあげ . . . 本文を読む
これは、私が精神保健福祉士の国家試験準備のためにまとめたものですから、医療保護入院などの保護者の要件などは変わっているかもしれません。
しかし、精神科領域の実習を控えた看護学生の調べ学習、事前学習には丁度よいレベルだと思い転載しました。
課題1 精神科病院への入院形態の種類とその要件及びそれに関連した規定(保護者決定等)を整理しなさい】
入院形態は4つに大別される。精神保健福祉法にその要件等 . . . 本文を読む
さて、分離個体化理論を使った精神力動学をベースとした、精神科看護の基本的な考え方の最後、神経症や不眠症に対しての看護です。
これは、入院レベルではないので、自身のセルフケアでも使える考え方かなと思います。
遠足の前日、眠れませんよね?
大切な試験の前の日、急に部屋掃除を始め
たりして落ち着かないですよね?
付き合っていた彼氏と別れたら1週間くらい食欲湧きませんよね?
これらは、不眠症でもなければ . . . 本文を読む