2018年3月、伊勢神宮へ初参拝しました。
今思えば、繋がっていたのかなというお話です。
5年前ぐらいに仕事のストレスと怪我や体調不良が続いてしんどい時期があったのですが、たまたまご縁で伊勢神宮に縁のある方とお会いする機会に恵まれました。そのときに、いつでもいいけれど妹さんを連れて一緒に伊勢神宮に行くといいですよ、といわれたのです。このときお会いできた方には今でも感謝しています。
その後2年間の目標を立てて無事に目標達成できたので、お礼参りと自分へのご褒美、そして妹の慰労を兼ねて、その方にいわれた通りに2人で伊勢神宮への旅行を決めました。
仕事の関係上平日は休みが取りづらいため、うまくまわれるツアーがないかと探していてたどり着いたのが、バスのツアーでした。金曜日の夜に出発、爆睡する妹の横で寝付けずにうとうとしていた時に、わーっと歓声が上がった気がして驚いて目を開けると、ちょうど伊勢に入ったあたりでした。なぜかこのとき、歓迎されているのかもしれないと感じました。
外宮に着いたのは朝6時ごろ。まだ真っ暗な中、参道の玉砂利を境内に響かせ、ツアーの人たちだけでの参拝が始まりました。
以下、外宮の写真です。
まだまだ暗い様子がわかると思いますが、日が昇るにつれてあたりが明るくなっていき、ここにいることがとても贅沢に思えました。そして、朝になるというのはこんなだったなと、当たり前のことをすっかり忘れていた自分に気がつきました。
そして、外宮の参拝後、内宮へ向かいました。
日本の総氏神といわれる天照大神様が祀られている聖地は、私の中でも別格というのにふさわしく、ただ圧倒されました。
内宮の本殿前。
★おじいさんとの出会い
本殿に上がる石段の一番下で妹と写真を撮ろうとしていた時、杖をついたおじいさんが話しかけてきました。
「遠慮せんと、階段上ってもっと上から撮りんしゃい。失礼にならんから」(以下、正確な言葉使いではありません)
最初は何を言ってるのか聞き取れなかったのですが、ご親切にもそう教えてくださいました。
突然話しかけられて、戸惑いながらもお礼を言って階段を上り参拝へ。すると、御幌(みとばり)がこちらへ向かって大きくめくり上がったのです。やっぱり私は日本人なんだなと思うと同時に、遺伝子レベルで湧き起こる感動が押し寄せてきて、涙が出そうになりました。ただ、ただ感謝の気持ちだけ。今までの努力を労っていただいているようで、とにかくうれしくて。来てよかったと。
本当に不思議です。
参拝をすませた後、左から本殿を見ていると、
「中に入るには、きちんとした格好でなきゃいかん、神様に失礼のないようにな。ジーパンなんかじゃいかん」
と妹と話してる横から話に割り込んできた人が。
「!?」
見ると、さっきのおじいさん。けっこう足元がおぼつかない感じで、先が3つ又になっている杖をついていたのに、もう上まで上がってきたの?という速さでびっくりしました。
お話してると祈祷以外でも参拝するのもジーパンはよくないということでした。気楽に構えてきていたので、確かにジーパンをはいてました。。
次回は気をつけますとお話して、
「ところで、このへんにお住まいなのですか?」と訊ねると、なぜかハギレの悪いご返事。(笑)
そこで失礼して、お守りを買いに行きました。
無事に御朱印ももらい、次にどこへ行こうと振り向いた先に、さっきのおじいさんが帰っていくところでした。3回も会うなんて、もしかして、神様?
内宮を後にし、次々と御朱印行脚。
そして、最後は伊雑宮の御師さんのお話。
参拝後、私と妹が御師さんのお店をのぞいていたら、他の人が見ていても出て来なかったお店のおじいさんが奥から出ていらして、資料を渡しながらお話をしてくださいました。
そして、
「お金欲しいでしょ」と言って、ご利益のある名刺をあげるからと「皇大神宮」と書かれた名刺をくださったのです。
今、書きながら、そういえばと思って財布の中を見たのですが見当たらなくて。どこかへやることはないのに!
最後まで、不思議なお伊勢参りでした。