8月6日(土)に開幕する第104回全国高校野球選手権大会の組合せ抽選会が本日行われ、各校の初戦の対戦相手が決まりました。
九州学院、有田工、帝京五、浜田の4校がコロナ感染の為別抽選となり、8日目の第1試合と第2試合に組み込まれました。既に初戦を戦ったチームが2回戦を7日目に行うなど、かなり異例の開催日程になっています。
北海道と東京のように初戦で当たらないように抽選で配慮するのですが、その他の同一地区対決を回避する手段は今回も講じられることなく抽選が行われました。別に東西対決にこだわる気持ちはありませんが、初戦で同一地区が当たることだけは避けてほしいと思うのは間違っているでしょうか? 勝った学校は次がありますが、同一地区の学校と対戦してその1試合のみで甲子園を去るとしたら選手たちが不憫でなりません。その程度の思慮分別もないのだとしたら高野連もそろそろ何とかしないといけないでしょうね。
では、各校の初戦の組合せを確認しましょう。
◇8/6(土) 第1日
▽1回戦
日大三島-国学院栃木
明豊-樹徳
京都国際-一関学院
◇8/7(日) 第2日
▽1回戦
八戸学院光星-創志学園
愛工大名電-星稜
鶴岡東-盈進
近江-鳴門
◇8/8(月) 第3日
▽1回戦
海星-日本文理
天理-山梨学院
敦賀気比-高岡商
興南-市立船橋
◇8/9(火) 第4日
▽1回戦
三重-横浜
日大三-聖光学院
二松学舎大附-札幌大谷
県岐阜商-社
◇8/10(水) 第5日
▽1回戦
大阪桐蔭-旭川大高
聖望学園-能代松陽
▽2回戦
鹿児島実-明秀日立
◇8/11(木) 第6日
▽2回戦
仙台育英-鳥取商
高松商-佐久長聖
明徳義塾-九州国際大附
下関国際-富島
◇8/12(木) 第7日
▽2回戦
第1日第2試合の勝者-第1日第3試合の勝者
第2日第1試合の勝者-第2日第2試合の勝者
第2日第3試合の勝者-第2日第4試合の勝者
第3日第1試合の勝者-第3日第2試合の勝者
◇8/13(金) 第8日
▽2回戦
有田工-浜田
九州学院-帝京五
智弁和歌山-第1日第1試合の勝者
第3日第3試合の勝者-第3日第4試合の勝者
今大会は初戦同一地区対決はないのかと期待しましたが、敦賀気比と高岡商の対戦が決まってしまいました。春の選抜ほど地区大会の意味合いが強くない夏ですから、まあいいじゃないかと見過ごすこともあるかも知れませんが、折角の甲子園の初戦で地区大会で対戦するような相手と戦わないといけないというのは辛いことです。
北海道と東北を除けば、東北6、関東7、北信越5、東海4、近畿6、中国5、四国4、九州・沖縄8になりますから、どういう組み合わせにしても、同一地区の学校が初戦で当たらないようにすることは可能だと思います。
それはさて置き、組合せは決まりました。初日から見てみましょう。
開幕戦は、日大三島と国学院栃木の対戦になりました。優勝候補の一角にも挙げられる明豊は樹徳と、選抜をコロナの為に辞退した京都国際は一関学院と対戦します。高校生の微妙なメンタル面の動きが影響しそうな初日です。
2日目、岡山の創志学園は八戸学院光星と当たりました。東北勢の私学との対戦成績がこのところ非常に悪い岡山代表ですが、今大会は長沢監督勇退の大会ですので、その辺りがどっちに振れるのかによって結果にも影響しそうです。まあ、勝敗のカギを握るのは創志のエース・岡村の出来次第です。春の県大会、中国大会、夏の県大会とほぼ一人で投げて負け知らずでしたから、大事な試合で崩れることは少ないと見ていますが、さてどうでしょうか? 第2試合の愛工大名電と星稜の対戦は拮抗していて面白いですね。第3試合の鶴岡東と盈進は先取点が鍵になりそうです。第4試合の近江と鳴門の対戦は、私としても1回戦屈指の好カードと思います。春の選抜に補欠から繰り上げで出場し準優勝した近江は大黒柱の山田が投打に引っ張ります。鳴門の冨田は選抜で大阪桐蔭を最も抑えた投手ですし、投げ合いが今から楽しみです。
3日目、海星と日本文理、天理と山梨学院の対戦は一つのきっかけで一方的な展開になるかも知れません。投手の踏ん張りが求められます。敦賀気比と高岡商の初戦同一地区対決は敦賀気比が有利と見ます。興南と市立船橋は両校の投手陣が強力なだけにロースコアの競り合いを予想します。
4日目、三重と横浜の対戦は横浜のネームバリューに注目が集まりそうですが、三重も侮れません。日大三と聖光学院は、福島の無敵艦隊に分がありそうです。二松学舎大附と札幌大谷も二松学舎が勝負弱い懸念がありますのでどちらに転ぶか分かりません。県岐阜商と社は社の選手のメンタル面の動揺があれば、県岐商の一方的な試合になる恐れがあります。
5日目の第1試合に大本命で3度目の春夏連覇に挑む大阪桐蔭が登場します。今大会はどこが桐蔭を倒すかという興味に集約されそうですが、桐蔭を倒すとしたら大会序盤の1回戦、2回線辺り、準々決勝以降になると選手層の面から太刀打ちできなくなる可能性がありますから、早いうちに桐蔭を倒すチームが出るかどうかが鍵になると思っています。旭川大高にとっては若干荷が重そうですが・・? 聖望学園と能代松陽の対戦はどちらも常連校でないだけに正直分かりません。第3試合から2回戦に入って、鹿児島実と明秀日立の対戦は現チームの実績比較で明秀日立優位と思います。
6日目、仙台育英と鳥取商は地力で仙台育英が上回るのですが判官贔屓ではなく鳥取商に頑張ってほしいものです。高松商と佐久長聖は伝統だけでははかれない試合になるかも知れません。明徳義塾と九国大附はいずれも地力のあるチーム同士なので先取点が大事になりそうです。下関国際と富島に関しては、富島の日高の出来次第でしょうね。
7日目は置いといて、8日目に組み込まれた有田工と浜田、九州学院と帝京五のコロナ禍で難儀している4校が登場します。コンディションがどこまで戻るかによりますから、予想はできません。元気に試合ができることを祈っています。智弁和歌山のみ、相手が決まっていませんが、昨年もダークホース的存在ながら、最後に初戦を行いそのまま優勝しましたから、このチームだけは予測不能です。初戦の相手は恐らく順当なら日大三島と当たりそうですが、この試合もどうなるか分かりません。
私の勝手な予想は信憑性皆無ですが、とにかく開幕から決勝まで滞りなく進み、1校も辞退する学校が出ないことを願ってやみません。
開幕を楽しみに待っていますね。
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