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政府、ワクチン接種管理へ新システム マイナンバー活用>これは?

2021年12月23日 06時00分38秒 | 感染症のこと 新型コロナウイルス

また、新システムのトラブルでワクチン接種が遅れて、
死者が増えるばかりでしょう。

河野太郎規制改革担当相は25日の記者会見で、新型コロナウイルスのワクチン接種を遅滞なく進めるため、関連する個人情報を一元管理する新システムを開発すると発表した。  


1/25/2021

  ワクチン接種をめぐり、政府は全国民に接種券を配布し、医療機関などを訪れてもらう仕組みを検討。この際、市町村がマイナンバーと接種券番号の情報、医療機関が接種券番号と接種ワクチンの情報を、それぞれ新システムに登録、ひも付ける。  


新型コロナのワクチンは通常、間隔を空けて2回接種する必要がある。新システムにより、1回目の接種後に転居したり、接種券を紛失したりしても、対応が可能になるという。費用は全て国が負担する。  実際の稼働時期について、河野氏は「(最優先の医療関係者の次に予定する)高齢者の接種開始に間に合うよう動かしたい」と述べた


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重傷の兵士ほど痛みが少なかったのはなぜか…ベトナム戦争に見る「痛みと情動

2021年12月23日 03時30分38秒 | 医療のこと

森本昌宏「痛みの医学事典」

 古代ギリシャの哲学者・アリストテレスは、「動物部分論」の中で、「知覚の波が血管に沿って心臓に伝わる。その波があまりに激しい時、痛いという情緒が生まれる」と記している。痛みを情緒として捉えて、“五感”には含めなかったのだ。痛みを“快”の対極にある“情動”のひとつと考えていたからである。  


その後、20世紀に入ってからも、「痛みは感覚なのか、情動なのか」についての論争は続いていた。しかし、痛み情報が末梢(まっしょう)神経の感覚線維から脊髄を通って脳に伝えられていることが解明されて以降は、五感のひとつとして扱われている。
「ランナーズハイ」のメカニズム

イメージ

 しかし、このアリストテレスによる“痛みは情動”との考え方は、あながち間違いとは言えない側面もある。 

 情動とは、喜びや悲しみなどの本能的な感情、人に特有な憎しみや尊敬といった感情によって生じる体や表情、行動の変化を合わせたものを示している。日本語では、「はらわたが煮えくりかえる思い」「断腸の思い」など、情動と痛みを絡めて表現することがある。これらが示すように、痛みとは、情動を巻き込んでしまう厄介な感覚であると言えるからだ。 


 そして、痛みの強さに影響を与える因子には、心理状態、気持ちの持ち方などさまざまなものがある。たとえば、慢性痛を抱えておられる方でも、仕事や趣味に熱中されている時には、痛みが軽くなることを経験されるだろう。  長距離ランナーなどでみられる“ランナーズハイ”も熱中による苦痛の軽減の一つである。ランナーズハイ、このウキウキとした陶酔感は、スポーツによってモルヒネに似た物質が体内で分泌されることで出現する。


1970年代、モルヒネに特異的に結合する受容体(受け皿)が脳のなかにあること、次いで、この受容体に結合する物質が体内にも存在することが発見された。この物質こそが内因性モルヒネ様物質(エンドルフィンなど)であり、痛みの伝達に関わっている受容体に結合して苦痛の軽減する作用を発揮するのだ。 


 この受容体は、大脳辺縁系(感情や記憶に関係する脳の部位)や視床下部(ホルモンの調節を行っている部位)などにも存在する。スポーツをしたり、何かに熱中したりしている時に内因性モルヒネ様物質が分泌されて鎮痛効果を発揮し、さらには大脳辺縁系への好影響によって気分の高揚をもたらすのである。




痛みを左右する「悲嘆の度合い」
 痛みの強さは、その人が置かれている状況にも左右される。ベトナム戦争当時の米軍の研究では、前線の兵士が戦傷を負って病院に担ぎ込まれた場合、重傷であれば痛みをほとんど訴えないが、軽傷だと訴えが大きかったとするデータがある。これは、重傷だと名誉の負傷として前線から離脱できるが、軽傷では簡単な治療の後に再び前線に送り出されるからだと見られている。つまり、悲嘆の度合いは軽傷の方が大きかったため、それに伴って感じる痛みも強くなったのだ。デカルトが唱えた「教会の鐘理論」(刺激の強さと痛みの強さは比例するという考え方)に反する結果だった。 

 「太平記・正成兄弟討死事」には、「腹を切らん為に鎧(よろい)を脱いでわが身を見るに、 切疵(きりきず) 十一個所までぞ負ふたりける」とある。ここでも傷の程度と痛みの強さは必ずしも一致せず、戦場にあっては、さほど痛みを感じないことが表現されている。このように痛みの感じ方は、その方が置かれている状況、その時の感情によっても大きく変化する。“痛みは気から”なのである。
痛みが気に影響することも

 痛みがあると気が短くなり、イライラして少しのことでも癇(かん)に障って、他人に八つ当たりをしてしまう。このことは、先に述べた感情の痛みへの影響とは逆に、痛みの存在によって感情が障害される事実を示している。 

 痛み情報は末梢神経から脊髄を経由して大脳皮質に届けられるが、この際、同時に大脳辺縁系(脳の一部で、感情、欲求などにも関わることから“情動脳”とも呼ばれている)に悪影響を与える。その結果、感情に変化が起こり、不安を生じるのである。さらには、不安が痛みを増幅するので厄介だ。痛みは気からとは逆に、痛みが“気”(感情)を障害することだってあるのだ。  


痛みと付き合うには、“知らぬ顔の半兵衛”を決め込むことも必要である。慢性痛を抱えておられる貴方、モルヒネ様物質の分泌を期待してマラソンでも始めてみますか?


森本 昌宏(もりもと・まさひろ)




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学歴は“超えられない壁”なのか? 「年金すら払えない…」中卒女性が明かす苦難

2021年12月23日 00時15分12秒 | 雇用と職のこと


学歴不問は“中卒OK”ではなかったのだ」  苦しい胸の内を書きつづったnoteの投稿が話題を集めている。これを書いたのは現在無職で20歳の月光(げっこう)さんだ。

 【映像】学歴と収入の関係性

 中卒・高卒・大卒それぞれの平均年収一覧(30分ごろ~)  

彼女の頭を悩ませている「学歴の壁」。日本では学歴による収入の差が大きく、中卒と大卒で平均年収ではおよそ200万円以上の差がある。生涯年収に換算すると、男女ともに5000万円以上の差があることになる。

  後から大検を受けるなどして、高卒資格を得ることもできるが、今の日本社会では学歴の差が経済的な格差につながっている。 

「両親が勉学について厳しい人だった。父自身もいい学校に行っていたので『それ以外の人生なんて存在しない』みたいな感じで。

『なんで100点じゃないんだ』という態度。成績が低いと自分自身を否定されたような気になってしまって、自分っていらない人間なんじゃないかって。

『なんで学校に行けない? なんでうちの子は普通じゃないの?』 と母親に涙されて、不登校にもなれず、学校にも居場所がなく。一時期はペンを持つことすら怖くなっちゃうくらい、追いつめられた」  

中卒になったきっかけを明かす月光さん。

「勉強」自体がトラウマになり、高校を中退。その後はアルバイトで生活を続けてきたが、将来を見据え、安定した仕事を求めて就職活動を開始した。だが、そこで身に沁みて感じたのは中卒への厳しい現実だった。

 「学歴不問と書いてある仕事でも、実際は高卒以上を求めているとか。(面接も)言葉では言われないけど『え? 中卒?』と思われる。中卒というだけで切り捨てられちゃうんだ、とすごく傷ついた」 

 中卒という学歴だけで判断され、不合格を押されてしまう日々。就職活動に専念して1カ月、コロナの影響もあり、現状は思うようにいかない。 「今は残高が6万円。国民年金すら払えていない」


■「学歴よりも職歴」3Backs代表・三浦尚記氏が描くキャリア支援の形

3Backs代表・三浦尚記氏

 高学歴は高収入、低学歴は低収入――……一概には言えないが、中卒と大卒の生涯年収を比べると、現実では男女ともに5000万円以上の差がある。はたして“学歴だけで判断される社会”は正しいのだろうか。中にはそんな現状を打破しようと、支援するサービスも誕生している。  

「再生、更正、復興」をテーマにキャリア支援サービスを展開する3Backsでは、学歴や職歴の障壁によりキャリアを築けていない若者に対して、2年間の雇用型インターンシップを提供する『リバラボインターンシップ』を実施している。

  3Backs代表の三浦尚記氏は「リバラボインターンシップは中高卒、フリーターの若者のキャリアを再生することが目的。社会人向けのインターンシップをメインでやっている」と話す。

 インターンシップと聞くと、短期間の職業体験というイメージを持つかもしれないが、三浦氏の会社では、すぐに社員として雇用する。2年かけてビジネスマナーの研修や営業などの実践研修を行い、するとインターンを終える頃には履歴書に「2年間の職歴」が書ける。

「学歴が問題になるなら、職歴をその上につけちゃおう」というわけだ。 

「実績・キャリアを積み上げることによって、学歴を超えて採用してくれるケースはすごく増えていると感じる。学歴が色濃く残っているが、学歴より職歴だ」  

また、三浦氏は学歴に自信がない若者たちへの支援として「雇用して2年間しっかり実務実績をつけることが大切だ」と明かす。 

「従来のインターンシップはアルバイトや職業体験という扱いしかされないが、最初にリスクはあっても、雇用して2年間しっかり実務実績をつけることが大切。最終的に年収のベースも上げた状態で、2年後の就職を支援している」

■なぜ2年間? 社宅完備&生活保証 「リバラボインターンシップ」の内容

「リバラボインターンシップ」の内容

 また2年間の期限について、三浦氏は「最初はくくりがなかったが、目指す目標がないとなかなか続かないこともあった。採用する企業側も、半年の雇用期間よりも1年、1年よりも2年、2年よりも3年務めていた方が信用してくれる。それであれば、2年かけてしっかり育て上げようと思った」と説明。参加者は2年間かけて雇用、実務、収入の3つを習得でき、社宅を完備することで、生活保証もされる。  参加者は2年後、どのように企業に受け入れてもらっているのだろうか。三浦氏は「入口が大事」とした上で、「学歴がない中で這い上がってキャリアを掴むのは大変なこと。今時のノリでやってしまうと、また短期離職を繰り返してしまう。2年間をどのような覚悟を持って臨むのか。面接は5回~6回している」という。 「みなさん面接に来た状態の段階は共通点がある。エントリーの時点で、思い描いていた理想よりも人生がうまくいっていない。何のせいにしていいかわからなくて、社会のせい、上司のせい、親のせいになった状態で来る。その状態で受け入れてもしょうがない。なぜギャップが生じてしまったのか、どうしたら自分がなりたい姿や生活を手に入れられるのか。真剣に考えてもらう。まずはベクトルを自分に向けて、自責の精神を持つこと。覚悟を持って臨むのであれば、素材は全然見ていなくて、覚悟だけ見て採用する」  採用の判断基準の1つとして色濃く残る“学歴”。しかし、学歴が人生のすべてではない。転職が当たり前の時代になった今、学歴に自信がなくても、理想の仕事にたどり着くルートはどこかに存在するのだ。 


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