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学食、コロナ禍で存続危機 慶応「山食」支援訴え 「調理人雇えない」大学も

2024年11月18日 15時03分34秒 | 食のこと

新型コロナウイルスの影響でキャンパスに来る学生が激減し、若者の胃袋を満たしてきた大学食堂が存続の危機に陥っている。

  安くてボリュームがある名物メニューを守るため支援を募る店がある一方、運営会社が「調理人も雇えない」と撤退を決め、学食を閉めた大学も出始めている。  


12/21/2020

慶応大三田キャンパス(東京都港区)にある1937年創業の学食「山食」。カレーや「若き血みそラーメン」など名物メニューが並ぶ中、学生や教職員らでにぎわう光景は見られなくなった。 

 約160席あった客席は約50席に減らしたが、昼休みになっても埋まらない。収益源だったゼミや卒業生らによるパーティーも3月からゼロが続く。8月に銀行から借り入れた500万円は、日々の支払いなどで10月末に底を突いた。 

 「このままでは存続は難しい」。山食の谷村忠雄社長(81)は慶大側と相談し、クラウドファンディングを12月に開始。谷村社長は「ここでお手上げになったら先代や卒業生に申し訳ない。今後も変わらない山食を続けたい」と力を込める。同店を利用する経済学部の中村啓太郎さん(21)は「値段やボリュームなど、学生のことを第一に考えてくれる学食がなくなるのは困る」と話した。  

筑波大(茨城県つくば市)の一角にあった「第三学群食堂」は7月末に閉店した。運営会社は4月に大学側へ提出した文書で、「1日の売り上げ9000円」「調理人1人も賄えない状態」と窮状を訴えていた。東北大(仙台市)や横浜国立大(横浜市)、都内の複数私大でも委託先の撤退で一部の食堂が閉店した。

  各地の生活協同組合(生協)も苦境に立たされている。京都大生協は、運営する食堂の利用者が6割減るなどし、今年度は全体で3億円の赤字を見込む。組合員に食堂利用や出資金の増額を呼び掛けており、松浦順三常務理事(56)は「かなり苦しいが、大学の福利厚生を担う生協として何とか事業を続けたい」と語気を強めた。 


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