※エロ&ホラーあり。やや閲覧注意!
(2013年1月撮影 2015年に解体済み)前回からの続きです!
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で、2階である。割れたガラスの中を照らしてみると、人形や数々の剥製(交尾中多し)が、カラフルなお花やいやらしいキノコに囲まれた楽園が出現。・・・すんごい金かけてるな・・・。
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筋肉ムキムキの男は本当は仁王立ちしており、ハンドルを回すと下から風が出てきて服がめくれ、意外にも極小の珍が…という仕掛けだったのだが、先客に倒されたのかこちらに向けてM字開脚状態なので、粗チン丸見え(笑)。
本当はもう2体、マリリン・モンローと美女の人形があったらしいが、こちらも2010年の泥棒によって消えてしまった品である。2年以上経った現在でも行方不明だ。
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先へ進むと、何やら充実してそうな「プレイコーナー」が。女の子の人形が並んでいる「フレンチポンポン」は射的で的に当てるとスカートめくれるというゲーム…なのだが、こちらも末期には故障中であったという。…暗闇で見る西洋風の人形は神秘的でさえある。
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ガラスの破壊された「酒呑大まら童子」はよく分からなかったが、恐らく珍の先から水が出る、といったものだろう。
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こちらは「飛び出す万珍」。ものすごい効果音とともに珍が万の中から飛び出してくるびっくり装置だったらしい(見たかった!!)。よく見てみると鏡に映った3Dの立体画像であった。
この装置は裏のメンテナンス用の扉がこじ開けられており、珍万の像を円形の鏡に反射させて3Dにするという仕掛けが丸見え。廃墟ってこういう「ウラ」が見られて楽しい。
さて、北海道秘宝館の真の見所はここからである。薄暗いゲートの向こうには、交尾中の動物の剥製がふんだんに配置されたパラダイスが待ち構えているはず。実は、僕も今回の探索で最も楽しみにしていたコーナーだ。果たして、剥製たちは無事か?
ゲートの向こうには…お?何やらシマシマの物体が……。
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無事だった~!!そのまま残っておる!!
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意外な事に、剥製たちは持ち去られることなく、埃を被りながらも相変わらずなスタイルで行為にふけっていた。シマウマ、イノシシ、ダチョウ、ニホンザル、交尾中ではないがペリカン、ツルなど各種鳥類の剥製も配置されており、とんでもない金をかけて作られた事がうかがえる。
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壁にはヘビまでも交尾中であった(ロープでもぶら下がってるのかと思った)。「非常に珍しい蛇の交尾」と誇らしげに書かれている。
蛇の周辺には、動物の交尾に関する興味深い解説パネルが多数貼られていた。「シカのオ○ニー」など知らなかった事がたくさん。動物たちも人間同様エロいのね(笑)。
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こんなのもあった。
ヘラジカである。しかも雄雌ペア。やはりとてつもない大きさで、展示室の大部分を占めていた。
オスジカはメスのアソコを今にも舐めようといういやらしい構図。
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北海道の動物コーナーである。残念ながら、こちらは侵入者により荒らされており、エゾシカやヒグマはブッ倒され、現役時にも増して乱交パーティー状態(笑)。キツネに関しては床にゴロンと放り出されていた。
…それにしても、平気でこういうイタズラをするヤツの気が知れない。だって、もともとは生きていた動物さんですぞ?
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動物たちは荒らされているものの全部無事か、と思ったが、ある事に気付いた。『珍日本紀行』の写真で見たはしたない顔で交尾中のライオンの剥製が、無い!!
後日、現役時の写真を調べてみると、その他にもウミガメ、トラ等売ったら高価であろう剥製たちがセレクトされて持ち出されてしまっているのが分かった。
…恐らく2人がかりでエッサホイサ担いで真っ暗の階段を上り下りしたのだろう。
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静寂に包まれた廃墟の中で、埃まみれでひたすらたたずむ動物たちの剥製(交尾してるけど)。何とも不思議な空間。恐怖というよりは幻想的である。
時が止まった空間の中で、カメラを抱えた自分だけがせわしなく動きまわる。
極寒の廃墟内部、床一面はどこかからか流れ込んだ雪解け水が凍ってスケートリンク状態になっていた。
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アニマルコーナーを抜けると、こんな休憩スペースが。残留物多し。小さなブラウン管テレビからはAVが上映されていた様子。
部屋内には大きなガラスケースがあったが、例によってカラッポ。むなしく残ったプレートには「自然奇石」とあり、数々の珍石(十二支の模様が浮き上がったもの、等)がコレクションされていたという。エロと何の関係があるのか不明だが、じっくり見てみたかった。
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そろそろ出口に近づいてきたようだ。小さなグッズコーナーが現れた。・・・「のたうちコーナー」って(笑)。
こちらもケース内は何もなかったが、値札は残っており、コンドームや精力増強剤が売られていた模様。レジの付近には、その増強剤の瓶(中身入ってる!)と思われる物が残っていた。
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・・・ビビった。
通路の角を曲がると、突然黒ずんだアシカの剥製が。・・・これって交尾してるのかな?
ジオラマ内には他にもアザラシの剥製が多数。ホント、さっきから後ろの書き割りにも力入ってるし、金かけられておるな。
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こちらもお土産コーナーだったと思われる。AVとかエロい絵、謎の大量の書類など、こちらも残留品がかなり多い。じっくり見ていきたいのだが、窓のすぐ向こうに国道が面しており、温泉送迎バスとか物流トラックが頻繁に通るのが見えるため、落ち着いて探索できず。
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こんな危険物もあった。
これも売り物だったのだろうか。この先も放置され続け、どんどん醸造されていくのだろうか。…恐怖である。
外から見つかりたくないので、そろそろ撤収。
ここから「出口」と書かれたドアがあったが、ノブを回しても開かず(だいたい想像ついたけど)。これから、また動物コーナーを抜けて真っ暗やみの階段を下りてカジュラホゾーンを通って延々と戻らないといけないのだ。つまり、もし後から別の探索者が入ってきたら逃げ場は無いのである。こんな真っ暗な廃墟の中で、ガラスケースや剥製を破壊するヤンチャ者と鉢合わせするなんてまっぴらごめんだ。
さっさと戻ります。
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……無事に生還しました。
それにしてもいい体験が出来たと思う。秘宝館の廃墟なんて、探索できるのはこれが最初で最後かもしれない。マニアの間での「秘宝館の廃墟」といえば、山口県の「秘宝の館」が唯一と言われ珍重されていたが、この「北海道秘宝館」廃墟はそれをはるかに超越するレベルであった。…おそらく、全国の廃墟マニアはこっちの存在を知らないのだろう。
懐中電灯のかすかな光で不気味な残留物を照らしながら、迷路のような館内を歩きまわるのは、非常に魅惑的な体験であった。ずっと気になっていた内部も知る事が出来たし、逆に冒険気分を味わえた点では、廃墟時代に訪れて正解だったかもしれない。
完。
(※北海道秘宝館は2015年に解体され、現在は完全な更地となっています。無念!)
(2013年1月撮影 2015年に解体済み)前回からの続きです!
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で、2階である。割れたガラスの中を照らしてみると、人形や数々の剥製(交尾中多し)が、カラフルなお花やいやらしいキノコに囲まれた楽園が出現。・・・すんごい金かけてるな・・・。
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筋肉ムキムキの男は本当は仁王立ちしており、ハンドルを回すと下から風が出てきて服がめくれ、意外にも極小の珍が…という仕掛けだったのだが、先客に倒されたのかこちらに向けてM字開脚状態なので、粗チン丸見え(笑)。
本当はもう2体、マリリン・モンローと美女の人形があったらしいが、こちらも2010年の泥棒によって消えてしまった品である。2年以上経った現在でも行方不明だ。
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先へ進むと、何やら充実してそうな「プレイコーナー」が。女の子の人形が並んでいる「フレンチポンポン」は射的で的に当てるとスカートめくれるというゲーム…なのだが、こちらも末期には故障中であったという。…暗闇で見る西洋風の人形は神秘的でさえある。
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ガラスの破壊された「酒呑大まら童子」はよく分からなかったが、恐らく珍の先から水が出る、といったものだろう。
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こちらは「飛び出す万珍」。ものすごい効果音とともに珍が万の中から飛び出してくるびっくり装置だったらしい(見たかった!!)。よく見てみると鏡に映った3Dの立体画像であった。
この装置は裏のメンテナンス用の扉がこじ開けられており、珍万の像を円形の鏡に反射させて3Dにするという仕掛けが丸見え。廃墟ってこういう「ウラ」が見られて楽しい。
さて、北海道秘宝館の真の見所はここからである。薄暗いゲートの向こうには、交尾中の動物の剥製がふんだんに配置されたパラダイスが待ち構えているはず。実は、僕も今回の探索で最も楽しみにしていたコーナーだ。果たして、剥製たちは無事か?
ゲートの向こうには…お?何やらシマシマの物体が……。
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無事だった~!!そのまま残っておる!!
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意外な事に、剥製たちは持ち去られることなく、埃を被りながらも相変わらずなスタイルで行為にふけっていた。シマウマ、イノシシ、ダチョウ、ニホンザル、交尾中ではないがペリカン、ツルなど各種鳥類の剥製も配置されており、とんでもない金をかけて作られた事がうかがえる。
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壁にはヘビまでも交尾中であった(ロープでもぶら下がってるのかと思った)。「非常に珍しい蛇の交尾」と誇らしげに書かれている。
蛇の周辺には、動物の交尾に関する興味深い解説パネルが多数貼られていた。「シカのオ○ニー」など知らなかった事がたくさん。動物たちも人間同様エロいのね(笑)。
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ヘラジカである。しかも雄雌ペア。やはりとてつもない大きさで、展示室の大部分を占めていた。
オスジカはメスのアソコを今にも舐めようといういやらしい構図。
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北海道の動物コーナーである。残念ながら、こちらは侵入者により荒らされており、エゾシカやヒグマはブッ倒され、現役時にも増して乱交パーティー状態(笑)。キツネに関しては床にゴロンと放り出されていた。
…それにしても、平気でこういうイタズラをするヤツの気が知れない。だって、もともとは生きていた動物さんですぞ?
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動物たちは荒らされているものの全部無事か、と思ったが、ある事に気付いた。『珍日本紀行』の写真で見たはしたない顔で交尾中のライオンの剥製が、無い!!
後日、現役時の写真を調べてみると、その他にもウミガメ、トラ等売ったら高価であろう剥製たちがセレクトされて持ち出されてしまっているのが分かった。
…恐らく2人がかりでエッサホイサ担いで真っ暗の階段を上り下りしたのだろう。
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静寂に包まれた廃墟の中で、埃まみれでひたすらたたずむ動物たちの剥製(交尾してるけど)。何とも不思議な空間。恐怖というよりは幻想的である。
時が止まった空間の中で、カメラを抱えた自分だけがせわしなく動きまわる。
極寒の廃墟内部、床一面はどこかからか流れ込んだ雪解け水が凍ってスケートリンク状態になっていた。
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アニマルコーナーを抜けると、こんな休憩スペースが。残留物多し。小さなブラウン管テレビからはAVが上映されていた様子。
部屋内には大きなガラスケースがあったが、例によってカラッポ。むなしく残ったプレートには「自然奇石」とあり、数々の珍石(十二支の模様が浮き上がったもの、等)がコレクションされていたという。エロと何の関係があるのか不明だが、じっくり見てみたかった。
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こちらもケース内は何もなかったが、値札は残っており、コンドームや精力増強剤が売られていた模様。レジの付近には、その増強剤の瓶(中身入ってる!)と思われる物が残っていた。
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通路の角を曲がると、突然黒ずんだアシカの剥製が。・・・これって交尾してるのかな?
ジオラマ内には他にもアザラシの剥製が多数。ホント、さっきから後ろの書き割りにも力入ってるし、金かけられておるな。
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これも売り物だったのだろうか。この先も放置され続け、どんどん醸造されていくのだろうか。…恐怖である。
外から見つかりたくないので、そろそろ撤収。
ここから「出口」と書かれたドアがあったが、ノブを回しても開かず(だいたい想像ついたけど)。これから、また動物コーナーを抜けて真っ暗やみの階段を下りてカジュラホゾーンを通って延々と戻らないといけないのだ。つまり、もし後から別の探索者が入ってきたら逃げ場は無いのである。こんな真っ暗な廃墟の中で、ガラスケースや剥製を破壊するヤンチャ者と鉢合わせするなんてまっぴらごめんだ。
さっさと戻ります。
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……無事に生還しました。
それにしてもいい体験が出来たと思う。秘宝館の廃墟なんて、探索できるのはこれが最初で最後かもしれない。マニアの間での「秘宝館の廃墟」といえば、山口県の「秘宝の館」が唯一と言われ珍重されていたが、この「北海道秘宝館」廃墟はそれをはるかに超越するレベルであった。…おそらく、全国の廃墟マニアはこっちの存在を知らないのだろう。
懐中電灯のかすかな光で不気味な残留物を照らしながら、迷路のような館内を歩きまわるのは、非常に魅惑的な体験であった。ずっと気になっていた内部も知る事が出来たし、逆に冒険気分を味わえた点では、廃墟時代に訪れて正解だったかもしれない。
完。
(※北海道秘宝館は2015年に解体され、現在は完全な更地となっています。無念!)