ホルマリンのマンネリ感

北海道在住、ホルマリンです。旅行、怪しい珍スポット訪問、廃墟潜入、道内ミステリー情報、昭和レトロなどなど…。

新幹線開業前の函館を旅する その2

2016-02-20 03:06:23 | 北海道内の旅行・風景
1月14日(木) 午後10時。


急行はまなす、発車せず。
…どうやら稚内から向かっている特急「スーパー宗谷」がシカと衝突した関係でダイヤが乱れており、しばらく待機するようです…(;一_一)。
別に急ぎの用も無いし、外観をじっくり撮影できるので問題ありませんけどね。

のびのびカーペットカー

普通座席車を改造し、車内一面をフロアにした珍車両。脱力系のワンちゃんの絵が大きく描かれていて素敵ですね。
先ほど注意されてしまったので車内には入らず、よって写真は無いです…ご了承くださいm(__)m。

自分は「3号車」に乗車することに。

せっかく利用するんだから一番ボロボロの車両に乗ろうと決めていました(笑)。
普通座席車の全車両を品定めして…コイツに決定!

車内へ。そして怒られない範囲で探索…。



たばこのすいがらは入れないでください」の表記、これまた喫煙可能だった時代の名残でしょうか…。
そして車両どうしの連結部には、あのヘッドマークが!!こりゃイイ、間近で愛でる事ができますよ(*^_^*)。

各車両には洗面所が備え付け。

これは夜行列車らしい設備ですね♪もちろんトイレ(古くさい和式便所)も付いています。


午後11時。


…未だ発車せず。

あのですね…。やっと発車かと思った矢先にアナウンスが入り、今度は千歳の踏切で車と衝突事故を起こした列車がおり、再び待機するとのこと(^_^;)。
なんか本日はツイてないですね、JR北海道さん…。


駅にやってくる列車も少なくなり、すっかり静まり返った札幌駅ホーム。そこにポツンと居座り続ける古い列車。発車する気配は全く無く…。
ますますオバケ列車と言うしかない光景ですね(笑)。

…結局その後もしばらく待たされましたが、11時37分、1時間37分遅れで無事に発車となりました。
この様子だと函館到着は早朝になりそうですね。あまり早く到着しても行く場所が無いので、逆に助かるかもしれません。


混雑するかと思っていた車両ですが、平日のためかガラガラでした。同じ車両に乗っているのは3~4人ほどでしょうか?
静かな夜を過ごせそうなのでホッとします。

発車してしばらくは札幌近郊の駅に何度か停まります。窓から眺めていると、夜行急行にも関わらず地元民の利用が多いのが印象的でした。
やはり夜間に走る数少ない列車のため、仕事が長引いた帰宅者にも重宝されているのでしょう。
…そういえば、急行はまなすが無くなったら交通手段がなくなって困る人が大勢、という記事を読んだのを思い出しました。


しばらく起きていましたが、車内の乗客が増える事は無く。
夜が深くなってきたので車内アナウンスは必要最低限に抑えられ、車内も薄暗い照明に変えられます。
深夜1時ごろに登別あたりを走る頃には眠くなり、申し訳程度のリクライニングを倒して軽い眠りにつきました。


2~3時ころ、列車が停車する衝撃で目が覚めました。
やはり客車なので、減速する際は後ろの車両にド突かれるのでしょうか、結構な衝撃がありますね(^_^;)。
まぁ、これも普段の列車ならば味わえない感覚なので良いんですけどね。
…目が冴えてしまったので、自販機でジュースでも買ってきましょうか。



列車のほどよい揺れが心地良い。
窓の外を眺めていると、闇にポツポツと光る街灯が後ろに流れていきます。
静かな車内には、列車が走るカタンコトンという音が小さく響くのみ。

…これぞ夜行列車ならではの旅情ですかね。


午前5時23分。

約2時間半遅れで函館に到着!



昨年2月の「北斗星で東京へ行く旅」を思い出しつつ、終始ワクワクしながら乗車させていただきました。
名残惜しいですが、今回の目的地は函館なので…ここでお別れです。

ここで赤色の電気機関車へ付け替え。

これは「北斗星」や「トワイライトエクスプレス」でも恒例の行事でした。札幌~函館間は非電化区間が含まれるので青色のディーゼル機関車で走りますが、この先の青函トンネル内は電化区間なので、この赤い電気機関車に付け替えるのです。

…なお、この赤い機関車も「はまなす」の引退と同時に廃止される事が決定しています。青函トンネル内の電圧が新幹線用に変更されるため、走行できなくなるのがその理由だとか。


通常は函館駅での停車時間は30分ほどあり、乗客にとって恒例の撮影タイムのようです。しかしこの日は到着が遅れている関係により、付け替え作業の完了後にすぐ発車してしまうようです。
車内では「車内での待機をお願いします」としきりにアナウンスされていたので、ホームで撮影する乗客はほとんどいませんでした。
ここで降りる僕にとってはそんなの関係ナシ。のんびり撮影させて頂きます(*^_^*)。

…と思いきや、いきなり赤い機関車から「早く乗れ!」とばかりに思いっきり警笛を鳴らされてしまいました…(^_^;)。
あれ、怒られた!?


作業員の素早い付け替えのおかげで、列車はすぐに発車準備完了。ゆっくりと駅を出て行きました。
あぁ、終点の青森まで乗りたかったんだけどね。
…ということで。


ホルマリン、津軽海峡越えならず!!

さようなら、急行はまなす。
夜行列車ならではの高揚感、そしてあの雰囲気。
いずれ全国どこへ行っても味わうことは出来なくなってしまうのでしょうね…。

次回!

あの場所に行っちゃいました。

続く。
コメント (3)
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