土曜の昼に収穫された落花生はお隣の畑のおばちゃんにもらった黒大豆や蕪と一緒に彼女の家に持ち込まれた。
蕪は味噌汁の具になり落花生と黒大豆は塩茹でされて食べる事になりました。
落花生の塩茹では人生初体験である。
思へば去年の今頃、落花生を作ろうとして探してみたが苗どころか種さへ手に入らなかった。春蒔きの植物であるから当然である。
それから1年。やっと食することが叶った。
実は家の冷蔵室には冷凍の「塩茹で落花生」がかなり前からあるのだが食べていない。生の落花生の塩茹でを食べてから食べる事にしているのだ。やっぱ、本物を食べる前に偽者(ではないが)を食べると本当の味を見失ってしまうのではないか。そうなる事が嫌なので食べていない。
もしかしたら賞味期限が切れているかもしれないが。
とにかく彼女と俺の2人は塩茹でされた落花生をはさんで座った。
茹でたてなので殻が熱い。熱いが柔らかいので剥きやすい。
中の実は柔らかくてほくほくしている。
熱い殻を割りながら食べだすと極端に無口になった。まるで蟹を食べている時のようだった。
日本海の蟹の解禁日は後2週間先だ。
今年こそ間人蟹を食べてやるぞと思っている。
なんて事を考えながら食べていると、熱い殻も冷えてきて食べやすくなってきた。
時々、痛んでいる実に出くわすと口の中になんとも言えない気持ちの悪い味が広がって(地雷を踏んでしまった気分?)憂鬱だが食べるペースは落ちない。
指をおしぼりで冷やさずとも良くなったので食べるペースが上ってあっという間に最期の一粒になった。
最期の一粒を大人らしく彼女に譲って終了だ。
うん。旨かった。
満足じゃ(^_^)v
彼女は「次回もよろしく」と言って微笑んだ。
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