
鴨長明方丈記之抄 安元の大火1 凡物の心をしれり
凡物の心をしれり、しより四十あまりの春秋を送る間に、世の不思議をみるをやゝたび/“\になりぬ。去...

鴨長明方丈記之抄 序2 二三十人が中に
十人が中に、わづかにひとりふたり也。あし たに死し夕にむまるゝならひ、たゞ水の 泡ににたりける。しらずむまれしぬる 人何方より来りて、いづかたへか去。又し らずかりのや...

鴨長明方丈記之抄 序1 行川の流れは
行川のながれは絶ずしてしかも本の 水にあらず。よどみにうかぶうたかたは、か つきえかつむすびて、ひさしくとまる事 なし。世中にある人とすみかと、又かくの ごとし。玉しきの都の...

鴨長明方丈記之抄 明暦四年本及び序 蔵書
鴨長明方丈記之抄 全 鴨長明方丈記之抄 鴨里之名也。昔城北出雲路有小女浣衣鴨 河一箭流來鴨羽加筈女取歸家挾之檐牙 ...

方丈記序 玉英堂稀覯本書目
行川の流は絶ずしてしかも元 の水にはあらず。淀にうかぶ泡は ◯消かつ結びて久しくとま ることなし。世の中に有人と 栖とまたかくのごとし。玉敷の都 のうちに棟をならべ甍...

時雨亭方丈記 福原遷都4
歎く。みちのほとりをみれば車にのるべきは馬に のり衣冠布衣なるべきは多くひだれを着た り...

時雨亭方丈記 福原遷都3
せばくて條里をわくるにたらず。北は山にそひてたかく 南は海ちかくてくだれり。浪のをと○ね...

時雨亭方丈記 福原遷都2
をらむ。つかさくらゐに思ひをかけ主君のかげを たのむ程の人は一日なりともとくうつろはむ...

時雨亭方丈記 福原遷都1
かゝる事やある。たゞごとにあらず。さかるべき物のさとし などぞうたがひ侍し。又治承四年...
花紅葉都噺 天明八年祇園会
今夏六月祇園会御神輿洗ひは例年の如く御就行ありしかどもねりものは出ざりしなり。 七月十四...