かくて、この度撰ばれたるをば、新古今といふなり。元久二年三月廿六日、竟宴といふ事、春日...

また清撰の御歌合とて、かぎりなくみがゝせ給ひしも、水無瀬殿にての事なりしにや。当座に衆...

この僧正、世にもいと重く、山の座主にて物し給ふ事も年久しかりしその程に、やんごとなき高名数知らずおはせしかば、あがめられ給ふさまも、二もなく物し給ひしかど、猶あかず思すことやありけ...

定家の中將をりふし御前にさぶらひければ、この返しせよとて、さし給はするに、いとゝく書き...

建久の初めつかた都に上る。そのいきほひいかめしきこと、いへばさらなり。道すがらあそびも...

新古今和謌集　假名序 やまと哥は、むかし天地ひらけはじめて、人のしわざいまださだまざりし時、葦原中つ國の言の葉として、稲田姫、素鵞の里よりぞ傳はれりける。しかありしよりこのかた、そ...

仮名序　現代訳 大和の国の歌は、昔天地が開け始めて、人の営みがまだ始まっていない時に、...

新古今和謌集　眞名序 夫和哥者、群德之祖、百福之宗也。玄象天成、五際六情之義未著、素鵞...

真名序読み下し文 　それ和歌は、群徳の祖、百福の宗なり。玄象天成り、五際六情の義未だ著...

真名序意訳文 それ和歌は、様々な徳の祖、百福の根源である。日、月、星などの天ができて、...