美濃の家づと 一の巻 夏歌2
入道前関白右大臣に侍ける時百首哥に郭公 むかしおもふ草の庵のよるの雨になみだなそへそ山ほとゝぎす めでたし。上句詞めでたし。初句は、世に在し昔をおもふ 也。二三の句...
美濃の家づと 一の巻 夏歌3
百首歌奉りし時 式子内親王 聲はして雲路にむせぶほとゝぎすなみだやそゝぐよひの村雨 本歌...
尾張廼家苞 恋歌一1
尾張廼家苞 四之上 尾張廼家苞四 新古今集 恋歌一 和歌所歌合に久忍戀 摂政 いそのかみふるの神杉ふりぬれど色にはいでず露もしぐれも 結句は露にも時雨にもの...
尾張廼家苞 恋歌一2
尾張廼家苞 四之上 心なりけり。(此古歌と初二句は全くおなじけれど、其同じきはたま/\ ...
美濃の家づと 一の巻 夏歌4
百首ノ哥よませ侍けるに 入道前関白太政大臣 五月雨はおうの河原のまこも草からでやなみの下にくちなん おうの河原とは、万葉三に、飫宇(オウノ)海の河原の千鳥云々。とある 所...
尾張廼家苞 恋歌一3
尾張廼家苞 四之上 (たよりなきほどに、我ためにしるべ して、此思ひをしらせてくれよと也。...
美濃の家づと 一の巻 夏歌5
だいしらず 俊成卿女 たち花の匂ふあたりのうたゝねは夢も昔の袖の香ぞする 家隆朝臣 ことしより花さきそむる立花のいかで昔の香にほふ...
歌論 無名抄 不可立哥仙教訓事
不可立哥仙之申教訓事 おなじ人つねにをしへて云。あなかしこ/\哥よみ なたて給そ。哥はよく心ずべき道なり。われらがごと ...
尾張廼家苞 恋歌二1
尾張廼家苞 四之上 戀歌二 五十首ノ歌奉りしに寄雲恋 俊成卿女 下もえにおもひ消なん烟だに跡なき雲のはてぞ...
美濃の家づと 一の巻 夏歌6
式子内親王 まどちかき竹の葉すさぶ風の音にいとゞみじかきうたゝねの夢 朗詠に、風生竹夜窓間臥。 初句うたゝねによし有。 二の句すさぶといふ詞おもし...