伊豆の踊り子、読了。
娘ちゃんの読書感想文の宿題。なかなか読まないので、家族全員で読みましょうと提案したのが始まり。川端康成の作品を読むのは初めて。名作の誉なので、長編かと思っていたら、びっくりの1時間で読み切れた短編小説でした。僕の祖父、祖母が生まれた大正時代。その頃の時代性、社会、雰囲気が読み取れて楽しかった。
川端康成さん、数行の文章で読者を引き込み、特に情景がパッと頭に浮かぶ世界を展開するのが上手く、情緒に浸からせるのが神業!。
また現代、そして世代によって読まれ方が違うんだなと。娘ちゃんは「学生さんと踊り子のラブストーリーだよ」と言う。僕は小説の中で「紙屋」なんて商売があるんだとか、青年が宿賃を「五十銭銀貨」で払い、え??、銀貨なんて普通に使ってたんだ、本位制??、などと思ってみたり。「大島の波浮(はぶ)」から来た旅芸人の一座、そもそも今の時代、波浮って言っても誰もイメージできないですよね。おそらく大正時代は「椿油」などが身近で、(伊豆)大島も近い存在だったのでしょう。こう言うところが面白かった。
五十銭銀貨、興味を持ちました。実際に手に取ってみたい。探してみよう
時代が犠牲を求めている jogo