みなさん、こんにちは!
今回は、ゆっくりハリーポッター Part 6
食べ終わるの意味を表すfinishを使った表現をご紹介します。
HARRY POTTER and the Philosopher's Stone
(J.K.Rowling著)からの引用です。
Harryが居候しているおじさんの家の一人息子Dudleyの誕生日に
おじさん一家が動物園に出かけることになります。
いつもだったら一家で出かける際はHarryは知り合いのおばさん宅で留守番を
させられるのですが、その日は諸事情でHarryも一緒に出かけることに。
出かけた先の動物園で一家とHarryが昼食を取っていたシーンより~
They ate in the zoo restaurant and when Dudley had a tantrum because his knickerbocker glory wasn't big enough, Uncle Vernon bought him another one and Harry was allowed to finish the first.
※a tantrum は「かんしゃく」です。
全文を軽く訳してみます♪
彼らは動物園のレストランで食事した。そして、ダドリーが
彼のknickerbocker gloryの大きさが足りない、と
かんしゃくを起こした時、バーノンおじさんが彼にもう一つ買ってあげた。
そしてハリーは最初のもの(最初のknickerbocker glory)の残りを
全部もらえた。
というような意味です。
※英文をすべて日本語に訳しながら洋書を読むことは
英語の上達の妨げになります。
訳は私が独自のイメージで書いてみただけのものですので、
英文を理解する時の手助けとして、
大体のニュアンスで受け取るだけにして下さいね。
今回ご紹介する表現は黄色で色づけしたfinishを使った表現です。
ところで、このfinish、この単語が持っている意味は
みなさんご存知、「終わる」という意味ですね。
このfinish、そこ(「終わる」の意)から派生して、
文脈に応じて何を終わらせる(終わる)のかの意味も
含むことができます。
ここではキーワードがate と restaurant
その続きの文章なので『あ、何か食べ終わることだな』
ということが分かります。
引用してご紹介した部分、
このfinish以外にも文脈を大切に見ていたら、
知らない単語でも大体の意味は掴めますよ、
ということをお伝えできる、いい英語がもう一つ入っています。
それが、あえて訳文の時に訳さずそのまま書いた
knickerbocker gloryです。
正直なところ、私はこの単語(表現?)を知りませんでした。
でも、状況がレストラン、そして大きさの話しをしていて、
ダドリーが(かんしゃくが分からなくても)その大きさのために何かをして、
お父さん(ハリーから見たらおじさん)にこれをもう一つ買ってもらった、
そしてハリーがそれ(はじめの物)をもらった。
そこまで見たら、あ、何か食べ物のことだな、と辞書に頼らなくても、
予想がつきました。しかも、子どもが好きな食べ物だなと。
本来なら(自分の修行のために読む読書なら)そこまで予想できたら、
あとは気にせずそのまま読み飛ばして先へ進みますが、
今回はこのブログでこのfinishをご紹介したいなと思ったこともあり、
あえて辞書で引いてみました。
すると、推測どおり、パフェのようなデザートのことでした。
気になる方はこちら↓
学校の試験勉強のために勉強をしているなら
一つ一つ辞書を引いて読んで理解することも時には必要かもしれませんが、
英語力を全体的にアップさせるための洋書の読書の場合には
予測力を鍛えながら読んで力をつける作業も、とても重要です。
学校で習った勉強の仕方が全訳する方法だったとしたら
辞書を引かないで分からない単語を飛ばして読むということは
それはそれは勇気がいります。
そして、辞書を引かないことで、何か大事な事を
見落としていないか、それで損することはないだろうかと
不安にもなります。
でも、少しでも早く、
本来の英語が持つ独特のリズムや言い回し、
そして、何より面白さを肌で感じられるようになるためには
辞書や翻訳機能に頼りすぎる読書から
一日でも早く卒業されることをお勧めします。
そうは言っても、
読んでいる時にどうしても気になるもの(単語や表現)も
ありますよね?
そんな時は、それがどのくらいの頻度で
その話の中に登場しているかを少し意識して観察して、
前後から大体の意味を想像して、
何度も出てくる重要そうな表現であれば、そんな時は
ぜひとも辞書を引いて調べてください。
それ以外はぐっとこらえて想像して先に読み進めること、
これは本当に大事なことです。
読み方のコツは
これからもまた少しずつご紹介していきたいと思います。