洋書で英会話

100冊以上読んできた経験と知識をもとに、英語の小説や雑誌、実用書などから、すぐに使える素敵な表現や文法をご紹介します。

~Then who's gonna fly the plane?~ 英語のジョークから学ぶ英語表現♪

2015年10月23日 | 英語表現

みなさん、こんにちは!

今回も前回に引き続き、英語のジョークから使える表現あれこれをご紹介します。

前回は前置きの解説が長すぎました(^-^)ので、

今回はまず始めにジョークの紹介から♪

 

引用元は前回に引き続きReader's Digestの読者投稿のコーナー、

投稿者の仕事にまつわるジョークです~

 

The flight I was piloting was overbooked. So the gate agent came aboard with an offer. In exchange for leaving the plane, two volunteers would get free hotel rooms, meal vouchers and tickets on the next morning's flight. When nobody volunteered, I decided to try a little levity.

"Ladies and gentlemen," I said over the PA, "if it helps you in making your decision, I'm not a very good pilot."

A loud voice from the back yelled, "Then YOU get off!"

-QUINCY NELSON- ←このジョークを投稿した方のお名前です。

 

みなさん、いかがでしょう?

このジョークのオチ(punch line)はキャッチできましたか?

一番難しいと思われる単語は 最初の段落の I decided to try a little levity.の

levityかな?と思いますが、もし知らなくてもこれは文脈から何かちょっとしたジョークだな

というのがキャッチできればそれで十分です!

 

が、気になる方のために、そこまで予想したところで

辞書を引きますと、levityはまさにそのような意味を持つ単語で

Oxford Dictionaryによると、

The treatment of a serious matter with humor or lack of due respect.

(まじめな問題を冗談であしらったり、払うべき敬意を払わずに取り扱うこと)だそう。

 

少しずつポイントを見ていきます♪

overbook : bookには「予約する」という意味があります。

そこに「越える」意味のoverがくっついていますので、

収容できる以上の予約を取ることを表していますね。

オーバーブッキングとカタカナで、座席や客室が足りなくなることを表す時に使われていたりしますね。

the ticket agent: ここでは空港の搭乗ゲートで乗客のチケットを確認したり案内したりする係の人のことです。

came aboardで「飛行機に乗ってきた」

with an offer : with ここでは「~を持って」という意味です。 an offerは「オファー、提案」のこと。

 

ここまでの状況をまとめると・・・

この投稿者が操縦する予定の飛行機がオーバーブッキング状態だったため

空港のゲート係の人がある提案を持って機内にやってきます。

-------

 

次に提案の内容のところを見ていきます♪

in exchange for +名詞(動詞は動名詞:~ingの形)で「~の代わりに」

in exchange for leaving the plane

(飛行機を降りる代わりに)

two volunteers :二人のボランティア つまり 自主的に降りると言ってくれた二人の人には

free hotel rooms (無料のホテルの部屋、つまり、ホテルの宿泊券)

meal vouchers (ミール(食事)バウチャー(=クーポン券)、つまり、お食事券)

そして

tickets on the next morning's flight(翌朝の飛行機のチケット)

※二人にお願いするので食事券などそれぞれの単語が複数形になっています。

 

そしてその続き、

When nobody volunteered, I decided to try a little levity.

誰も飛行機を降りると申し出てくれなかった時、

私(=このジョークの投稿者であり、この飛行機のパイロット)は

ちょっと軽いジョークを言ってみることにした。

 

------------------

 

次にパイロットの冗談のところを見ていきます♪

 

the PA  

この表現は面白くて、私がこのジョーク全体の中で気に入っている部分の一つですが、

放送設備のことを表します。

P はpublic(公の)の頭文字です。

おそらく、みんなに聞こえるように放送するからでしょうね。

 

では、Aは何の頭文字でしょう??

 

答えは・・・・・address です! 

放送だから announcementのAかと思いきや

addressというところが憎いです(^-^)

ちなみにthe PA、すべて表記すると the public address systemです。

 

addressもなかなか奥が深い単語で「住所」だけの意味を持っているのではなく、

他にも動詞で使われて「住所を書く」そしてここで使われている「話す」という意味など

他にも色々意味があります。

 

長くなってきましたので、あとの解説は少し簡単に♪

 

パイロットであった、このジョークの投稿者は、ちょっと軽い冗談で

コックピットからマイクを使って次のように言います。

「決断の手助けになるかもしれませんので申し上げます。

私はあまり操縦が上手くありません」

 

すると後部座席のほうから大きな声で

A loud voice from the back yelled,

それならお前が降りろ!!と怒鳴られた。

Then YOU get off!"

※すべて大文字で書かれたYOUは強調です(^-^)

 

いかがでしたか?

 

ちなみに私は、このジョークを読んで、確かに!!と、

クスッとなった後に、思わず、

Then who's gonna fly the plane? と思いました(^-^) 

 

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