印象に残っている出来事を時系列に沿って書いている。
少し遡って2000年5月・・・
会社設立手続きを「アナカリ」に依頼したのは以前書いた通りだ。
その時の日本人スタッフO氏の説明では会社設立後に労働許可証の申請をするとのことだった。
労働許可証はセラピストとして取得可能だろうとのことだった。
・・・で、会社設立は6月には完了した。
それから最初に説明のあった通りに労働許可証の申請を開始したとのことだ。
1週間程経ち、O氏から「ジョニーさん、セラピストとしての申請は却下されました」と連絡があった。
「今度は違うカテゴリーで申請してみます」とのことだ。
そして再び1週間経ち「ジョニーさん、今度も却下されました」・・・・・
「また違う手を考えて、それで申請してみます。」
もう開業日も決めて広告の手配もしてある。
申請するというなら見切り発車するしかないな・・・・というわけで労働許可証無しの状態での開業となった。
そして1ヵ月後・・・・未だ取得できず。
・・・・・・というか、この「アナカリ」という会社がまずかった。
たまたま営業に来た某フリーペーパーのM氏に事の顛末を話すと・・・・
「あの会社ね~・・・うちにも広告載せてもらってるから悪いことは言えないのだけど・・・・クレームが凄いんですよ」
「大々的に宣伝して仕事の依頼をかき集めて、結局捌ききれずにいるから広告載せてるうちなんかにもクレームが来るのですよ」
「労働許可証だったら帝国リサーチに依頼したらどうですか?私から話しておきますよ。」
そういうわけで以前テナント探しで訪問した帝国リサーチに再度行くことに・・・・・・・
オフィスに入ると以前と同じように元駐在員の2人のS氏とマネージャーのUさんが迎えてくれた。
アナカリに依頼したが未だに労働許可証が取得できていないことを話すると、
「セラピストとして労働許可証なんか取れるわけないよ!治療院やる場合にはマッサージ店として営業ライセンスを取得して
そこのマネージングディレクターとして申請するんだよ」
・・・ということで、セラピストとして労働許可証が取れないことを初めて知ることになる。
アナカリは今まで何をしていたのだろう?
後に知ったことだが、タイでは医師でなければ針施術できないらしい。
チャイナタウンで医師ではない中華系タイ人が針治療を行っていることもあるが、あれは合法ではなく黙認されている状態でやっているとのことだ。
・・・・・そういうわけで今度は帝国リサーチに労働許可証取得を依頼することにした。
この時、会社関係書類はアナカリに全て預けてあったので書類を回収しなければならなかった。
マネージャーのUさんが「私、一緒に行くよ・・・」とのことで同行してもらいアナカリのオフィスへ・・・・・
アナカリのオフィスに到着すると以前と何か様子が違う。
オフィスの中は女性の事務員が1人だけ。
会社関係の書類を返却して欲しいことを伝えると1冊のクリアファイルを持ってきた。
このファイルに全て書類が入っているとのことだ。Uさんに中身を確認してもらい書類の回収は終了。
以前は大勢のスタッフが働いていたオフィスに何故一人なのか・・・・・
アナカリは倒産したとのことだ。一応ご丁寧に業務を引き継ぎする会社も決まっているようで、以後この会社に連絡して欲しいと名刺を渡された。
俺のように書類を回収しに来る人がいるとのことで一人事務員を残しているとのことだ。
労働許可証取得のための費用を先払いしていたのだが・・・・・倒産したのではどうしようもないな。
つづく
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