酔っぱらい一人旅

オール電化キャンプを推進します・・・

☆★オリンピックを夢見た一瞬・・・その2

2018-07-11 12:34:28 | 昔の思い出

 

つづき

 

コックスとして初乗艇した。

他のクルーは俺がシングルスカルを始める前からこのナックルフォアを漕いでいるわけで経験値は俺よりも上なわけだ。

掛け声は大体分かっていた。

覚えなければならないのはピッチ計の使い方だ。

シングルスカルは一人で漕いでいるわけだからピッチ計なんか使用することは無い。

1分間に何回漕いでいるかピッチを計ってそれを「ピッチ35」などと伝える。

ピッチを37にしたいときは「2枚上げよう、さー行こう」

33に下げたいときは「2枚下げよう、さー行こう」と声を掛ける。

しかし、俺が真面目にピッチ計を使用したのは最初の頃だけだったww

こんなの意味ないじゃん!って思ってしまったからだ。

1分間に漕いでいる回数なんか感覚で分かるだろ・・・遅いと思ったら上げるように声かければ良いし

早いと思ったら下げるように声を掛ければいい。

漕ぎ手4人の乗艇位置も決まっている。

船首からバウ、2番、3番、整調、船尾にコックスが進行方向を向いて座る。

漕ぎ手は皆後ろを向いて漕ぐことになる。

バウがトクニョウ、2か3番にトダ、整調がオカダ君だった。

コックスの俺はオカダ君と向かい合うことになる。

困ったことに箸が転がっても可笑しくて仕方ない年頃の俺はオカダ君が苦しそうな顔で漕いでいるのを見ると吹き出してしまう。

なるべくオカダ君の顔を見ないようにしていたが目の前にいるのだからどうしても視界に入ってしまう。

まっ、それも時期に慣れたけど・・・

 

クルーの中で一人だけインターハイ目指していた俺が指示した練習メニューは少々きつかったのかトクニョウが時々ブチギレたww

その度に「お前が漕げよ!!」と言われるのだが「腰痛で漕げねーんだよ!ボケ!!」というやり取りは変わらなかったな。

 

つづく