酔っぱらい一人旅

オール電化キャンプを推進します・・・

☆★プロボクサーに憧れて・・・その18 新人王予選・・・

2024-09-06 09:49:09 | 昔の思い出

☆★プロボクサーに憧れて・・・その1 草加有沢ボクシングジムに入門

☆★プロボクサーに憧れて・・・その2 初めてのスパーリング

☆★プロボクサーに憧れて・・・その3 1989年の草加有沢ボクシングジム

☆★プロボクサーに憧れて・・・その4 双子の有沢兄弟を目にして驚愕した17歳のあの日

☆★プロボクサーに憧れて・・・その5 スパーリング恐怖症でジムからランナウェイ!!

☆★プロボクサーに憧れて・・・その6 宮田ボクシングジムに入門!!

☆★プロボクサーに憧れて・・・その7 1990年の宮田ボクシングジム・・・

☆★プロボクサーに憧れて・・・その8 プロテスト受験が決まる・・・

☆★プロボクサーに憧れて・・・その9 プロテスト受験・・・

☆★プロボクサーに憧れて・・・その10 プロテスト受験・その2

☆★プロボクサーに憧れて・・・その11 デビュー戦が決まる・・・初めての減量

☆★プロボクサーに憧れて・・・その12 いよいよデビュー戦!!!

☆★プロボクサーに憧れて・・・その13 いよいよデビュー戦!!!・・その2

☆★プロボクサーに憧れて・・・その14 いよいよデビュー戦!!!・・その3

☆★プロボクサーに憧れて・・・その15 2戦目が決まる・・・

☆★プロボクサーに憧れて・・・その16 賭けに勝った瞬間・・・

☆★プロボクサーに憧れて・・・その17 ロードワークをやらないと決めた日・・・

こんにちは、酔っぱらいです。

1992年7月4日

この日のメインイベントはストロー級(現在のミニマム級)の玉城信一氏だった・・・後に日本チャンピオンになる。

朝の計量直後のドクター検診の順番待ちしているとき

検診室に入ってきた玉城氏をドクターが見かけると、「玉城、、来い」、、と

並んでいた前座連中の順番を飛ばして先に検診した。

メインイベンターは控室が個室だったり、こういうところにも明確な格差があった。

一度帰宅し夕方ホールに入った。

この日の対戦相手は永坂光昭氏だ。

いつものように会長にバンテージを巻いてもらう。

はっきり覚えているのは、この日は会長、佐藤先生、田中先生、、3人とも気合入りまくっていた。

特に佐藤先生は「酔っぱらい!絶対勝つぞ!!」・・と前回までの試合と時とはテンションが大違いだった。

新人王予選だからだろうか。

新人王はトーナメント方式で、この年のフライ級は3回勝ち上がれば決勝戦だったと思う。

12月に東日本新人王の決勝戦があり、翌年2月に全日本の決勝戦というスケジュールだ。

全日本新人王獲得と同時にA級ボクサーとなり日本ランキング入りできるというわけで、チャンピオンへの登竜門なんて言われていた。

入場し、リング下の松脂ボックスに両足入れツイストして靴底に松脂を付けた。

この日の俺は何か冷めていた。

冷めていたというより、周りのセコンド陣の熱さに引いていたのかもしれない。

リング上で永坂氏と対峙した。

今までしてきたのと同様にじいっと目を見つめたが、永坂氏は俺とレフェリーを交互に見たりキョロキョロと忙しい。

今時、こういうのは流行らないのかな?

パンチパーマでメンチを切る・・・俺の理想のボクサー像は古城賢一郎氏だった。

古城氏のメンチ切りは半端なかった。それだけで会場が盛り上がった。

俺も真似できるところは真似しようと、パンチパーマにしていた。

ゴングが鳴った。

頭から突っ込んだ。

速攻レフェリーに注意された。

相手は手数が多い。ペシペシと細かいパンチが当たった。

ラウンド後半にワンツーから更に3発左右のフック連打でクリーンヒットさせた。

今までの相手だったら確実に倒しているパンチだ。

しかし相手は倒れない。

2ラウンド。

再びバッティングの注意を受けた。

この時レフェリーは切れ気味に「頭から突っ込むなって言ってんだろ!!!」って言っていた。

注意を受けても意に介することなく頭から突っ込んだ。

しかしこの日の相手は一枚上手(うわて)だった。

俺が突っ込んだところに、逆に左眉の上にバッティングをされた。

故意か偶然かは知る由もない。

仮に故意だとしても俺から突っ込んでいるのだから文句は言えない。

カットした。それから血が滴った。

下を向くとマットにポタポタ血が滴った。

相手は構わず手を出し続けてきた。相手の顔面もボコボコだった。

ペシペシ細かいパンチをガードの上から当てられた。

3ラウンド。

手数では負けているが、クリーンヒットの数は俺の方に分がある・・多分

しかし、永坂選手は打たれ強かった。

顔面ボコボコでも怯まずに向かってくる相手に少し引いてしまった。

そんなことを思った時に、タイミング良く相手の左フックがテンプルに入った。

頭部が振られた。

ロープにつかまろうとしたがロープをつかめずにダウンした。

俺は立ち上がり、ファイティングポーズをとった。

カウント途中でコーナーからタオルが入った。

それを見たレフェリーが頭上で手を交差して試合終了となった。

つづく・・・

 

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