日本に帰ろうと思い始めたのはタオ島ステイを終えた直後くらいだったか。
さて、帰国するとなると準備を始めなければならない。
人間だけならパスポートと航空券があればいつでも帰れるが犬はそうはいかない。
マイクロチップの埋め込み、狂犬病の予防接種、狂犬病の抗体検査
これらで半年の期間が必要だったのではなかったか。
いやいや、もっとかかったな。
マイクロチップの埋め込み同日に狂犬病の予防接種。
30日後に2度目の予防接種、同日に採血し検体をイギリスに送る。
採血日から180日以上待機。
これらを済ませておくと日本に到着後即日入国できる。
上の流れで最短210日強かかるわけだ。
・・・ってことは日本に帰国を考えたのはもっと前だったのかな??
いやいや、タオ島の後だけどそうすると計算が合わないな。
選択肢の一つとして考えていて事前に準備していたってことだな。
店を譲渡した直後に手続き開始していたのだろう。
帰国時はANAだったと記憶している。
ANAは睡眠薬で眠らせるなんてルールは無かった。
・・・ってことで2頭のお犬様たちは興奮しまくって吠えまくっていた。
座席の床下から小太郎の鳴き声が聞こえてきたのだった。
日本到着後に動物検疫を受けた。
マイクロチップをリーダーで読み取り個体番号が合っているかの確認をしていた。
検疫官(獣医師)が小太郎を触診しながら「この子、少し熱あるから注意してあげてください」とのことだった。
「吠えて興奮しているからだと思いますけど・・・」と付け足した。
常夏のタイから真冬の日本へ・・・
小太郎が餌をあまり食べないのは環境の変化によるものだろう・・・程度に考えていた。
餌をあまり食べなくなってどのくらい経っていたか???
痩せてきたな~などとのんきに思っていたある日。フレブルの麻呂に体当たりされてフラフラと倒れた。
こりゃマズイと思い動物病院へ連れて行った。
血液検査の結果は極度の貧血。
脾臓が腫れており脾臓で赤血球が破壊されているのではないか?との診断だった。
点滴や投薬で少々様子を見ることにした。
しかし、良くなることはなかった。肝機能の数値もかなり悪い。
「脾臓を切除するしかないですね~」とのことだ。
「状態も良くないのでリスクがあることはご承知ください」とも言われた。
つづく
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