アマチュアの世界では、セラロックを多重に用いる世羅多フィルターが幅を効かせているらしい。
特性の甘い、しかし手軽なフィルターとしてのセラロックは画期的だったし、学生時代にはたくさん買えなかった身としては、セラフィルの効き目の良さに驚いた物だ。
今回、ラジオ四号(仮)を三洋のLA1265と、秋月で廉売しているSFU455Aで7MHz専用として組んだが、世に云う世羅多フィルターには疑問がある。
世間に知られている世羅多フィルターはCSB455を多重にしたIFフィルターと理解しているが、中心周波数が大きくずれるという弊害があった。
中には周波数帯域で選別したり、セラミックを削ったりする方もいらっしゃる。
しかし、ラジオ四号に使ったSFU455A(秋月で廉売しているもの)を7個、コンデンサを介さずに繋げたものは、LSG-17(LEADER,無変調)の最大出力をLA1265の受信回路に加え、3SK35のアンプを通した結果(つまり、RFアンプ+MIXer+SFU455Ax7+3SK35AMPで、プリセレクタを最良にした結果)IF周波数は、岩通のSC-7201で計測したところ、455.68KHz(訂正:454.78KHzはSFU455A3つの時だった)だった。
世羅多フィルターにはコンデンサが介入するが、これが特性を変えているのではないか?
前から感じていた疑問に答えが出たと思う。
この結果をどう取るかは自由だが、拙者は選別やどこに落ち着くか解らないIF周波数に悩むよりも『三本足のフィルター』を選ぶ。
なお、LA1265のデータシートには『三本足』のセラミックフィルターを47pFのコンデンサで繋ぐように記されているが、選択度が上がる代わりに、ゲインが大幅にダウンする。
データシート通りにSFZ450CNを使ったとしても、コンデンサカップリングするよりもセラミックフィルターの段数を増やしたほうが良いだろう。
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