圏央道の素晴らしい効果

渋滞緩和　圏央道効果なし　開通１年　並行の国道交通量減らず

『首都圏中央連絡自動車道（圏央道）が、関越自動車道と中央高速道路を連結して、６月で１年。国土交通省の調査によると、並行する国道１６号の交通量はほとんど減少しておらず、一般道の渋滞緩和という主目的は達成されていない』

『国道１６号など一般道の渋滞が緩和すれば、年間２６０億円の経済効果があるとみられていた』

圏央道の開通で川越～八王子間は確かに120分から30分に大幅短縮されるのでしょう。それに伴い炭酸ガス排出量も減る事でしょう。しかし利用者がいなければ絵に描いた餅です。

ここに書いてある「効果」が"大本営発表"に見えてくるね。

『しかし、県内部分について、管轄する同省大宮国道事務所は「効果は都内側が中心で、県内での交通量減少は確認できなかった」と明かし、「効果がないため詳細なデータは公表できない」とした』

でもこの姿勢はおかしい。

投資額と効果の検証が国会でも取り上げられ、精査する事になったと思ったんだけどねぇ…それに「成功した事例は大々的に宣伝するけど、失敗は隠蔽する」なんてことは今の世の中許されないでしょう。

むしろ失敗の中にこそ次に繋がるヒントが隠されているわけで、情報を公開し多角的に分析するべきです。キャリアに傷が付くから公表出来ないってか？？


確かに国土交通省大宮国道事務所が言うように『東北道まで連結しないと、利便性が高まらないため』もある。東名と東北道が繋がってこそ真価が発揮されるだろう。しかしそれだけなのか？

一番の要因は高いからじゃないの？

川越から相模湖へ抜けるまでに2,000円以上かかるんじゃぁあんまり使いたくないでしょう。

前にも書きましたが、国道16号の交通量削減と首都高の交通量削減を達成するには通行料金の政策的値下げが必要です。ETC割引だけじゃなく、現金も割り引かなきゃ。

道を造れば車が流れるはず、みたいな机上の空論で行われる道路建設の実態が良く現れてるんじゃないでしょうか？てかまた一つ「無駄な道路」のレジェンドが誕生した、ってことか。