初期 中山道 へのいざない

2015-07-13 08:00:00 | 写真
贄川塾を過ぎること約3.8kmほどの19号線沿いに県道254号線に入る道があります。

辰野へ抜けるみちです。

19号から右折してすぐラブホがあります。

さらに登ること2-3km。道幅は極端に狭く車一台通る幅しかありません。

右側の川が、左側に移り再び右に変った少し上に道路のすぐそばを清流が流れます。

車を停める場所はごくわずかしかありません。

その清流が、素晴らしかった。私は、またマイナビがマニアックな道を通しているんだ、

細道を早く抜けなくてはと、先を急いでしまいました。すれ違いは困難なので余計急ぎました。

峠の頂上の標識を見て驚きました。

この道は初期 中山道だったのです。

途中の景色の素晴らしさを思い起こしました。

時すでに遅し。



この道を歩いたであろう旅人、坂上田村麻呂、そして捕虜を潔しとした阿弖流為。

北畠顕家。500年の差はあっても、多分この道を歩き、ここから辰野を振り返ったのでは。

当時と風景はさほど変わってはいないと思っている。



そして諏訪大社へ





初期 中山道の写真をとれなかったのが、また気づかなかったのが残念でならない。

次回行くチャンスがあったら撮ってきたいと思っています。

9月19日に行く予定にはなっているのですが、この道は車が大きくて通れないと思います。

2015.07.04奈良井宿最終・ディスプレイに魅せられて

2015-07-13 08:00:00 | 写真
この最終章は、奈良井宿を歩いていて感ずることですが

その素晴らしいディスプレイの感覚です。

言葉を変えれば「見せ方の感性の豊かさ」

何の気なしに通り過ぎてしまっても、なにか気になる。

派手では決してない。どちらかというと地味なセンス

地味なセンスなんて言葉は日本語としておかしいとは思いますが。

自己主張を極力隠し、一過性の中に埋没しようとする、非凡な感覚

造り酒屋の玄関です。カラーでもというかカラーが良いと思っているのですが

ここは老人の一徹さ、敢えてモノクロで



これもカラーが良いです。色を選んだ店主のセンスをひしひしと感じます。



これはほとんど色の無い世界でした。格子戸を巧みに取り入れ、その向こう側に人間がシルエットになる

そのことを意識して表戸を大きく開けている。心憎い色の演出、明暗の鮮やかさ



この写真は、私の今回の撮影コンセプトからすれば、異端な写真になりました。

どうしてもモノクロでは、満足できず、一枚だけカラーとせざるをえませんでした。

奈良井宿全体に当てはまるのですが、今回感じたことは

花がいきいきしている。花の色と街の色が、溶け合っている

街の色が、花の色を引き立てている、お互いに競っているのではなく

打ち解けているとかんじて、最後の写真をカラーにいたしました。




次回は、「初期 中山道」です。

大変残念なことは、登り切るまでこの道が「初期 中山道」とは知らずに先を急いでしまったことです。