さて平成24年1月6日から1月8日にかけて私は全線乗車旅行記2012~冬編を行っていました。
今日はその相互の行程を繋ぐ手段として使用した2つの寝台列車の乗車レポート(第1弾)を公開します。
夜8時50分。約15時間を要した1日目の旅行記を終えて上野駅にやって来ました。
今回乗車する列車は上野駅から青森駅間を結ぶ寝台特急「あけぼの」です。
北斗星などの豪華列車が発着する一方で現在も伝統的な夜行列車の雰囲気を維持する数少ない列車です。
そして13番線ホームに到着した頃には既に列車は到着していました。
取材日は牽引機はEF64形直流電気機関車、車両は24系25形客車が使用されました。
また編成は電源車を除いて8両で構成されています。
先頭部分などを撮影し終えた私は早速、乗車しました。
今回私が乗車したのは8号車に連結されている「ゴロンとシート(以下:開放B寝台と表記)」です。
本来の開放B寝台から寝具などを全て省略する代わりに指定席料金だけで利用する事が出来ます。
では内部を具体的に紹介していきます。
開放B寝台は2段ベッドが枕木と平行方向に配置されています。
また下段寝台には転落防止柵が設置され、窓部分に存在する梯子は収納する事も出来ます。
続いて各寝台に設置されている設備の様子です。
下段寝台には折畳式(1枚目)、窓側部分には固定式(2枚目)のテーブルと栓抜き(3枚目)が設置されています。
上段寝台には通路部分には大型の荷物棚が設けられています。
各寝台には小型の照明が設置されています。
ダイヤルを回すと消灯→電球→蛍光灯の順番に点灯します。
ちなみに通路側には折畳式の椅子も設置されています。
上段寝台を利用している乗客には嬉しい設備です。
そして洗面台付近には現代では滅多に見れれない冷水器が設置されています。
白い封筒状の物(写真3枚目)が紙コップです。かなり飲み難いのが特徴です。
午後9時15分。定刻通りに上野駅を出発しました。
列車は東京都内を後にして徐々に郊外へと入って行きます。
そして殆どの乗客が寝入った頃、列車は上越路を程良い速度で駆け抜けました。
目覚めた頃(約5時半頃)には列車は雪景色の中を快走していました。
そして午前6時55分。約10分程度遅延して秋田駅に到着しました。
秋田駅を出ると列車は猛吹雪の中を走行します。
さすがは出羽の国です。降雪量も桁違いに多いものです。
(私に地元では一切と言って良い程、雪は降りません。)
そして途中の大館駅で予約した駅弁を受け取りました。
花善(株)から発売されている「とりめし」(850円)です。
味も比較的美味く、価格も手頃なものです。
食事を終えた頃には列車は大鰐温泉を出発していました。
弘前駅付近からは雪の勢いも徐々に弱くなってきました。
上野駅から乗車すること12時間57分。いよいよ列車は終着駅である青森駅に到着しました。
列車のドアが開いた途端に大勢の乗客が先頭部分を撮影する為に走り出します。
客車も機関車も車端部分や走行機器を中心にかなりの雪化粧をしていました。
そしてこの後、私は全線乗車旅行記2012~冬編(2日目)に出発しました。
(この時の記事は約5日後に投稿する予定です。)
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