近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

どこまでいける~乗車率の限界

2012年11月11日 | 5番線「気になる○○○…」

最近、あまり話題になっていませんが2014年度に東北縦貫線の開通が予定されています。
これによって京浜東北線・山手線の最混雑時の乗車率は約230%→約180%に緩和されると推測されています。
(これは2000年3月頃の試算であり今後、大きく変動する可能性があります。)

さてこの180%という乗車率ですが一見、凄まじい数値に見えるかもしれません。
しかし嘗ての生き地獄の様な混雑と比較すれば幾分、緩和された方だと私は思います。


時は1965年、高度経済成長期の真っ只中であった日本では首都圏を中心に輸送量が激増しつつありました。
これに伴い国鉄も新型車両を投入したり増発を行ったものの増え続ける輸送量の増加には全く刃が立ちませんでした。
それ故か総武本線や中央線などでは最大乗車率が200%~300%以上になる事も珍しくありませんでした。
(最早、列車の中が戦場であった事は言うまでもありません。)


さて話は変わりますが、乗車率が高くなると一体どの様な影響が出るのでしょうか…。
これを具体的に表したのが以下の説明です。

50%…ほぼ全ての座席が利用されている。
100%…乗客全員が座席に座るか、吊革・ドア付近の柱に掴まる事が出来る。(快適)
150%…肩が触れ合うが新聞を広げた状態で読める。
180%…体が触れ合うが、新聞は折り畳めば読める。
200%…相当な圧迫感がある。週刊誌程度なら辛うじて読める。(苦しい)
250%…身動きが取れない。揺れに対して踏ん張りが利かず体が浮き上がる。(危険)
300%…物理的限界に近く身体に危険がある。
320%…物理的限界だと考えられる。

如何でしょうか。如何に乗車率300%越えが恐ろしい事であることがお分かり頂けましたか。
仮に貴方が乗車率320%の列車に乗車した場合、恐らくタダでは済まないはずです。


通勤ラッシュは平日に活動する人の殆どが遭遇する「試練」でもあります。
それ故に可能な限り混雑率を低減させることは重要であると言えます。


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