近畿旅客鉄道 佐倉線

明日の鉄道員を夢見る男の物語

新たな観光列車〜おれんじ食堂に乗車する

2013年08月18日 | 3番線:「Train Report」

はじめに
 この記事の内容は2013年8月9日時点の内容です。現在は変わっている可能性もあります。


では本題です。

この日、私は今年の3月24日に運転を開始したばかりの「おれんじ食堂」に乗車しました。
そこで今回は、多くの写真を交えて乗車時の様子をご紹介しましょう。


午後1時33分。川内駅の3番ホームに群青色の列車がやってきました。


       
やがて列車は車内清掃を終えてると、運転台寄りのドアを開けて乗客を出迎えます。


まず始めは「ダイニングカー」の愛称を持つ1号車の様子を見てみましょう。


       
山側にはソファー席が設けられ、2席区画ごとに折り畳み式のテーブル(4枚目)が設置されています。
そして海側には、川内寄りにカウンター席が4席設置されています。


この1号車には、有料のドリンク類や土産品を販売するサービスカウンターが存在します。
         
ちなみに列車内で使用する水は、始発駅で吸水口(5枚目)を経由することにより供給されます。
(故に提供される料理は、一部を除いて完成済の状態で積み込まれます。)


続いて「リビングカー」の愛称を持つ2号車の様子を見てみましょう。

         
海側は1人掛けの座席が固定式のテーブルを挟み、向かい合わせで配置されています。
なお山側は1号車同様にソファー席ですが、引き出し式の仕切りが設けられるなどの違いが存在します。
(車端部には、殆ど景色が見えない1人掛けの大ハズレ席[6枚目]が存在します。)


ちなみに2号車には、車椅子利用が可能な大型トイレが設置されています。
     
入口の両サイドにはショーケースが設けられ、中に工芸品などが置かれています。


そして各先頭車両の右側には、子ども向けの展望スペースが設けられています。
 
この日は誰もいませんでした。


かなり前置きが長くなりましたが、ここからは、おれんじ食堂2号で提供される料理の数々を紹介します。
       
メニューは前菜+スープ(2・3枚目)、メイン+シメ(4枚目)、デザート類(5枚目)の3種類で構成されます。
いずれも乗客1人1人の食べるペースを考慮して提供される為、基本的に待たされたり急かされることもありません。


ちなみに乗車中は、全乗客にフレッシュジュース(1枚目)や珈琲と茶菓子(2枚目)の無料サービスが提供されます。
   
車内で追加料金を支払うことで、ソフトドリンクやアルコール類も楽しめます。
(観光列車ですが価格はそれほど高くありません。)


なお各利用プランごとにおける、利用可能なサービスはそれぞれ以下に記す通りです。
(3号では駅マルシェが無い代わりに、ジャズ演奏などのサービスが行われます。)

(備考)
 ○:1回のみ利用可能、●:何度でも利用可能、▲:追加料金で利用可能、×:利用出来ない



午後2時03分。快晴の下の川内駅を列車は後にしました。
         
薩摩高城駅付近から阿久根駅間にかけては、1〜3枚目の様に連続して海を眺めることが出来ます。
そして出水駅手前の車両基地では、肥薩おれんじ鉄道の職員が手を振る光景(6枚目)が見れます。


なお水俣駅から4駅先にある佐敷駅では、駅マルシェが開催されます。
     
この日はカレーパン(2・4枚目)の販売が行われていました。
(少々値段は高めですが、かなり美味です。)



そして佐敷駅から日奈久温泉駅までは、車窓に有明海の眺めが広がります。
       
特に肥後田浦駅からは、2〜4枚目の様に海岸線スレスレを走る区間も多くあり、非常に見応えがあります。
(こういった区間では速度を落とすため、落ち着いて景色を堪能出来ます。)


さて、これから乗車を考えている人は「どの席からなら海を眺められるのか?」と思うはずです。
なので今回は、各号車における座席番号別の眺望性の良し悪しを以下に掲載しておきます。

1号車(旅行商品として販売)
 1.良い(よく見える)…3,10
 2.普通(概ね見える)…2,7,8,9,11,13,15,17,19,20,22,24,26,28
 3.悪い(殆ど見えない)…4
 4.最悪(カネのドブ捨て)…1,5,6
 5.(参考)海なし席…12,14,16,18,21,23,25,27

2号車(区間利用が可能)
 1.良い(よく見える)…2,4
 2.普通(概ね見える)…3,5,8,9,12〜20
 3.悪い(殆ど見えない)…7,10
 4.最悪(カネのドブ捨て)…1,11

ちなみに電話予約の際は、ある程度ですが座席番号を指定しての予約が可能です。
(私はこれにより比較的、海の見える2号車の9番席を獲得しました。)


やがて列車は、球磨川(1枚目)を渡り肥薩線の線路(2枚目)を跨ぐと、JR線との接続駅である八代駅に到着します。
     
真新しい駅舎(4枚目)が見えてくると、終点の新八代駅に到着します。


午後5時08分。約3時間の長旅を終え、終点の新八代駅に到着しました。
 
列車は車内清掃を終えると、「おれんじ食堂3号」として新たな乗客を乗せた後、新八代駅を後にしました。


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