今回は路面電車の可能性に関する話題です。
皆さんも存知の通り、現在の日本では広島などの一部を除き路面電車は殆ど運行されていません。
かつて路面電車は戦後から高度経済成長期にかけて庶民の足として大きな役割を果たしていました。
しかしそれ以降は目にも止まらぬ速さで全国から次々と姿を消していきました。
特に地下鉄や路線バスが発達するに従って、その「悪い流れ」は更に加速していきました。
しかし近年、それまで扱き下ろされ続けてきた路面電車が徐々に見直されつつあります。
理由としては路線バスなどには無い様々な利点を兼ね備えている事が大きく関係しています。
路面電車における利点と欠点は以下の通りです。
利点
・大量輸送(バスの約2~3倍)が可能。
・二酸化硫黄などの有害物質を排出しない。
・比較的、走行音が小さい。
・定時性の高い運行が可能。
・惰性走行が可能。
・建設費が比較的、安価である。
欠点
・走行経路が限定される。(迂回が困難。)
・路線・車両の維持費が高額。
・自動車と衝突する可能性が高い。
路面電車は路線バスと異なり編成を組める点などから大量輸送が可能です。
これは朝夕などに次々とバスを走らせている路線では大きな効果が見込まれます。
(路面電車でもバスと同様に次々と発車させる事が出来ます。)
惰性走行が出来る点も路面電車の大きな売りです。
「車輪と線路の摩擦」は「タイヤと道路の摩擦」と比較してもかなり小さいです。
つまりバスの様に常時加速を行う必要が無い為、エネルギーの消費を抑える事が出来ます。
さて近年では走行用電源に蓄電池を採用した路面電車も試験的に登場しています。
搭載される蓄電池は座席下に収納出来る程度に小型化・大容量化されています。
後は蓄電池の低価格化を待つのみです。これが行われれば確実に導入は進むはずです。
最後にですが「今後、路面電車は確実に増えるはず」だと私は予想します。
(今日はこれで失礼します。)
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