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■チェンマイ慕情

2020-04-11 | ●古都チェンマイ
古都慕情
チェンマイは、タイ北部の世界的な多文化都市である。
この街には、タイ北部地方特異の上品さが漂う。

  
街全体が,海抜310mの高原地帯にあり、常夏の国としては、
たって涼しく、タイ屈指の別荘地として栄えてきた。日本
でいえば、あながち軽井沢のような存在である。
街の人口は16万人ほど、チェンマイ県は175万人である。
タイ有数の魅惑の国際都市として栄えるが、地元の人に聞く
と、僅か16万のチェンマイ市に、
欧州人が約3000人
米国人が約3000人
日本人が約3000人
・アジア人が約2000人
など、常時1万人を超す外国人が定住するという珍しい国際
都市であることが分かってきた。
ところがこの南国の楽園タイにも、武漢コロナは容赦な
押しよせている。ここを訪れた武漢の観光客1人が発症して、
く間に1400人が連鎖発症した。
タイ政府は、全ての国内、国際航空機便や、列車やバスなど
国境を超える全ての交通機関を完全にストップして、全土封
鎖に踏み切った。そのためソンクランはじめ、全ての催事は
取りやめになった。かってない事だという。
民主政権とは言え、本来、軍事政権の名残りをとどめる国
だけに 、国家の危機に対する強制的な対応力は、素早く速い。
隣国マレーシアが、対応遅れのために感染者を増やしたが
タイは、国際的な観光国にも拘らず、感染者数は極めて少
ない。
タイ在住のロングスティヤーは勿論のこと、タイの日本企業
仕事する日本人も、帰国さえ許されない。徹底的な外出禁
続いている。
例年この時期には、このチェンマイで、通行人同士が水を
かけあって楽しむという水掛けの風習が定着し、外国の人々
も交えて、旧正月を祝う水掛祭」として、名をなしてきた。
本来ソンクランとは「サリー・ピーマィ・ムアン」と言って、
月の軌道が12ヶ月の周期を終えて、新たな時期に入る仏教
伝統行事として受け継がれてきたがようが、年間で一番暑い
季節のために、いつしか水をかけあう行事になっていったと
いう。


ソンクランは、街往くたれにでも水をかけてよいという、
天下公認の無礼講のお祭りである。
3日間にわたり、古都チェンマイの城壁の中の街々が、人々の
歓声と水音とで、それは喧騒に満ちた躍動の街に化す。


タイは、アジアでは観光先進国として余りにも有名が 
この時期には、例年陸路中国はじめ世界から100万人を超す
客が押し掛け、水かけ祭りは、いまや世界的なお祭りに
なっていた。

いち早く武漢コロナを克服して、来年こそ、世界挙げての
ソンクランが、東京オリンピックに先駆けて開催されるよう
期待したい。
併せて、チェンマイの旧市街に散在するゆかりの300を
超す仏舎寺に、武漢コロナの1日も早い終息をお祈りたい


チェンマイの朝は早い。
市内を貫くピン川のたもとにある中央花市場の喧騒の音で開
ける。みるみる人の動きが交錯する。広大な河辺の花市場の
店頭を飾る季節の花々が、やかな、しかも滴るような色彩
の連鎖の帯を描く。古都の伝統的な、鮮やかな風物詩である。
 
チェンマイの花々は、この花市場を経由して 空路日本
大都市の中央市場に運ばれるという。翌朝には、お宅の食卓
飾っていると思うと心和むものがある。



隣の街々に朝の華を届ける花売り娘の後ろ姿が、
なんとも格別の旅情を誘う。
古都チェンマイを故郷として愛した歌姫テレサ・テン、
いまも多くのフアンが待つが、彼女はもういない。
チェンマイの日中気温は37度
新型コロナで古都いつになく静か。ソンクランの活気が
再びよみがえる日を、期待したい。
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