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■■■■■■■■■■日本の今を知る■■■■■■■■■■
●データを紐解き、今を読み取る。
■■「有事の円の異常」
●有事の円が6年ぶりに異例の120円をつけた。リスクに強
い円が機能しない。FRB(米連邦準備理事会)パウエル理事長
の利上げ発言に反応して円売りドル買いがすすんだ。
ロシアのウクライナ侵攻で、インフレが悪化しているという。
近来、円はドル、ユーロに次ぐ世界の3大基軸通貨の1つとし
て、世界の経済、なかんずく貿易取引に使われて来た。
しかも「有事の円」として有事の際の円買いが進む動きが 定番
化していた。例えば
・リーマンショック(2008年)
・欧州債務危機(2010年)
・東日本大震災(2011年)
・シリア空爆 (2017年)の時も108円迄上昇した。
専門家筋の解説によると、理由は日本の「対外純資産による安全
資産の評価」によるという。
しかし今回のウクライナ問題で,円が急落したのは、従来と異なり
コロナ以降、日本の最近の貿易赤字体質で、構造的な日本の国力
の低下を反映した結果とみる向きが多い。
やはり無資源国、高齢国の日本は、当面の貿易やインバウンドや
国内消費などで景気と国際収支を立て直す必要がある。
■■「令和4年度国家予算決まる」■
●高齢化とコロナ禍、国防費の拡大、止まらぬ財政の膨張、
受益と負担の構造問題は、まだまだ続く。
■■[家計資産,初の2000兆円越え」
●日銀によると家計の記入資産が2000兆円を突破過去最高
を記録した。理由は コロナ禍で人動が鈍く個人消費が振るわな
かつたためという。加えて若者を中心に 社会保障の将来不安で
個人マネーの預貯金が増えたという。
現預金が全体の54%1092兆円、30年間で倍増した。
しかも企業と家計の記入資産は、この2年で200兆円増した。
専門家によると金融資産の拡大が豊かさを反映していないとい
う。
節約志向が蔓延しGDP(国内総生産)540兆円で伸び悩み停滞中。
この20年間、潜在成長率は欧米以下である。
企業や金融機関には資金が滞留し成長投資に回らないという。
財政や制度不備の改善や賃上げが急がれる。
●反面、日本の所得格差が拡大し富裕と貧困の2極化が進む。
■■[男女の賃金格差」
●日本の男女の賃金格差が解消しない。
女性は男性の74%しか稼げていないと言う。格差の理由は 、
高収入の管理者や専門職に女性が少ない事が原因と言われる。
因みに日本の労働者の所定内給与は
・男性が33万8800円に対し
・女性は25万1800円、
加えて女性の就業率70%、しかも非正規の比率が男性22%、
女性54%と格差が広がる。
岸田内閣は、賃上げと女性の職場進出を命題に据える。今年の春
闘では総じて軒並み好調に推移の模様だが、日本企業の大部を占
める中小企業への賃金改善と経営体質の改善が急がれる。
■■「日本の企業の実像」
●日本の全企業 約359万社の99,7%を占める 357,8万社が日本の
中小企業である。
そして日本の全社員数4690万人の約69%に当たる約3200万人が
中小企業で働く。しかも日本の中小企業は、市民の生活に密着し
たサービスや財の分野で特異なサービスを行う企業が多い。また
特性を生かした独自の商品やサービスで地域社会はもとより世界
市場へ進出する企業も多い。
因みに米国の中小企業は、社員数が500人以下となっている。
■■[日本の企業の行方」(その実像)
●日本の企業の99,7%が中小企業、大企業は僅か 0,3%と知って
驚く。
日本の企業(製造業)のGDPは 約19,7%で、中国26%、ドイ
ツ20%に次ぐ高水準である。(東洋経済3,26日号)
しかし世界的な命題である「脱炭素」の加速で、事業転換や海外
生産にシフトせざるを得ない「日本から重厚長大産業の工場
が消える」難しい局面にある。
●既に和歌山県有田市では、市の基幹産業の9割を占めるENEOS
和歌山製油所が工場閉鎖に追い込まれ、大きな社会問題になりつつ
ある。日本の現実を浮き彫りにした 悲しい話である。
(●ソニーのEV車の発表会)
■■「EVでソニーとホンダが連携」
●21世紀の大変革の核の1つはEV(電気自動車)だと言われる。
いま世界特に日米欧と中国は血眼で先陣を争う。その時期に戦後
昭和の日本を創った当時のベンチャーの主役である「ソニー」と
「ホンダ」が連携してEVに挑む。
令和22年販売する新車全手に「脱エンジン」燃料電池車を目指す。
日本ならず世界の自動車産業の在り方を変える序章になる期待が
膨らむ。
■■「大阪関西万国博の予兆」
●あと3年に迫った関西万博の新しい試みが、判って来た。
「空飛ぶクルマ」
海岸部の夢洲と、大阪市内、伊丹空港、神戸空港、伊勢志摩など
8路線を結んで運航する「空を往くクルマ20便」の構想が、既
に具体化を目指してすすみつつあるという。
■■「日本の医師数」
●今回のコロナパンデミックで、医師の仕事の崇高さと重要さが
再認識されて来たが、厚生労働省では「最新の医師、歯科医師、
薬剤師の統計」を一般に公表した。
何もかも衰退色が濃厚の時に、約3%弱伸びた事は異例の事で
あり極めて喜ばしい事である。
・国内の医師数33万9623人(18年調査から1万2413人増加)
・医療機関勤務の女性医師数は、7万3822人
・男女比は、男性77%、女性23%、
■■[雑誌の存亡」
●デジタル化とスマホの普及によって、平素の市民の情報収集の
ベースである情報媒体の存在が、様変わりの様相を見せてきた。
特に新聞や雑誌の低迷など、その影響は大きい。
なかでも雑誌は30年前の1990年には、売上額が年間1兆5644億
円だった。それが2021年には5276億円と3分の1に激減した。
そして名門雑誌社の倒産が相次いだ。 (出版科学研究所調査)]
現存する雑誌の中には、特異な分野や特別な仕掛けで生き残った
り、逆に好調な雑誌も出てきた。読者対象の利便を意識して雑誌
の機能を超えたアイデアが、差別的な魅力を創出したもの。
その雑誌名はシニア女性をターゲットにした「ハルメク」である。
まさに市場戦略による企画力の勝利と言える。
・月間販売部数は42万部、
・シンクタンク「生き方上手研究所」と提携、
・シニア世代の生活や悩みを調査して分析、記事に生かす。
・読者アンケートによる購買の履歴を生かして記事に反映さす。
当然,多くのシニア女性は記事に同感して適切購買に結び付く。
毎月定期に訪れるシニア女性のための優れた生活アドバイザーの
役割を果たしている。と同時に保存性と説得性の強い紙媒体の雑
誌が再び台頭した事は、極めて異例でデジタルとの併存、共存を
伝えた実称として評価したい。
成熟した豊満市場でさえ、まだまだ確かな売れ口が手ずかずで残
されている事が判って来た。創意なき企業は、規模や経歴の是非
を問わず、必ず滅びるという事の確証と言える。
■■■■■■■シニアの現況と課題■■■■■■■
■■「老いる事とは」
●少子高齢化が急速に進む日本、果たしてこのままでいいのか。
と言って高齢者の私どもは、格別の妙案も持ち合わせていないし、
寿命の尽きるのを待つばかりである。
「老いる」とは本人にとっても、社会にとっても極めて難しい事
で、一筋縄では回答は出しにくい。
・高齢者の孤独・孤立、引きこもり、
・友人なし(約4割)
・切れる老人(増える)
これらが要因で、高齢者の社会に対するトラブルが増えている。
しかも、日本は「一人で老いて、一人で死ぬ社会」だという。
何時から日本はこんな情けない国になってしまったのか。
黙っていては始まらない。大きく声を挙げて反論したい。
●だからこそ,おのずと健全だとする高齢者は、老いる事を自分の
事として見る前に、ぜひやって欲しい事がある。
いま日本の社会で高齢者問題がどうなっているかについて、まず
充分理解した上で、改めて「自分の老い」について考えて欲しい
と言いたい。
■「高齢化社会の実像」(現実)ーーーー
●高齢者の増大は、社会保障予算の増大につながり、現役世代の
負担が強いられることになる。
■「高齢化社会の実像」(平均寿命が延び高齢者数が増える)
●男性高齢者の場合、
・ネガティブネな高齢者と
・アクティブな高齢者
に2分される、
アクティブな高齢者は、総じて若々しく行動的である。
スマホをこなし、毎日元気で明るく、情報通でもある。
毎日、新聞や本を読む人、
多くの人と接する機会を自ら作り出す事ができる人は、
人当たりが良く闊達で、年齢を感じさせない。
アクティブな高齢者は、
余後の行方など 全く眼中にないとさえ思はせる側面がある。
どう見ても幸せな人に違いない。
■■■■■■■■■余談往来■■■■■■■■■
■大阪中之島美術館の開場
●美術館構想の発表から40年。
そして準備室の設置から30年。
途中大阪市の赤字問題などがあり幾度か挫折が危惧されたが、市民
待望の開場に辿り着き、2022年2月ウクライナへのロシア侵攻な
ど暗い情報が多い中、平和への願いを込めて 大阪中之島美術館が
オープンした。
この美術館には,数々の逸話と秘めたるエピソードがある.
しかも開館の時が経過した事で、内蔵していた多くの世界的な名画が
物によれば100倍近い価格になり、思わぬ評価に期待が寄せられてい
る。
しかも、世界最先端の近代美術館を志向するだけに、名画を見せるに
とどまらず、大阪という伝統文化との関係性と融合を意識した立体的
なギャラリーコンサートなどを開催して行くという。
因みに既に4900点を超える寄贈作品を含め6000点を上回る超
コレクションがある。今後海外の著名な美術展にたいしても貸し出し
交流を深めてゆくという。
●大阪中之島美術館のコレクションのデーターベース(収集方針)
・佐伯祐三を中心とした近代美術の作品と資料
・大阪と関わりのある近代・現代美術の作品と資料
・近代・現代美術の代表的作品と資料
・大阪と関わりのある近代・現代デザインの作品と資料
・近代・現代デザインの作品と資料●(佐伯祐三の郵便配達夫)
⚫️私は、開館2日目に新しい美術館を訪れた。
第一、中之島という立地性がいい。よくぞこの最高の一等地を今
まで確保してきたものと感動した。
この美術館の目玉は、大阪商人の山本発次郎さんが、大変な目利
きで当時若かりし佐伯祐三を見出し、外遊など支援して育てその
作品の殆どを買い上げで、戦後これを文化材として大阪市に寄贈
したもの。
もう一つは戦後、大阪で台頭した世界的な前衛芸術の「具体」の
多くの作品があること。特に具体の代表だった吉原治良の作品は、
格別である。大阪万博を3年後に控え「まだ知らない大阪」
を存分に堪能させてくれる。
また商業都市大阪の遺産と言える名門企業の古い商品ポスターの
コレクションなど興味深い。
(サントリー、ナショナル、仁丹、クラブ化粧品など
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