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■シニアの断捨離

2023-03-22 | ●シニアの生き方

■■■■■■■■■■「捨てる文化」■■■■■■■■■
 
■「忘却の整理学
ある日,一計を立て自室(書斎)と 小さな倉庫の大整理を行う事にし
た。私が敬愛する外山滋比古さんの「忘却の整理学」筑摩書房)を読
んで,つとに啓発された
からだ。
著書には
現代人は,物の持ちすぎ」人の欲望には際限がないとある。
しかも一度手にした物は,手放さないという習性がある。ものが増え
て当然の帰結だという。

   
● ここで必要なのは「見切る図太さ」。まず 余計なものを剥がす。
いわゆるそれが,正統の断、捨、離だという。
それをする事によってシンプルな暮らしに変わる。禅的にいえば、
持たない暮らし」が、一挙に実現するという。
改めて、実践的な「断捨離」に触れるとすると、―――
=入ってくるもの、要らない物を、断固絶つ
=家や部屋にずっとある,要らない物を、思い切って捨てる。
=物への執着から離れる。
まず「不要な」モノを断つ。
そして捨てる事で,モノへの執着から解放されて身軽で 快適な人生を
手に入れようという考え方が生まれてくるという。
この「断、捨、離」は、ヨガの教えの、---
・「断行(だんぎょう)」
・「捨行(しゃぎょう)」
・「離行(りぎょう)」
という3つの教えを応用したもので,単なる整理や片ずけとは,一線を
画す雄大な思想である。
いま盛んなLIFE SIFT人生百年戦略でも、人生全ての見直しを含めて
断捨離が推奨される。

かの老子は「知足」(足ることを知るものは富めり)と既に自分は
十分持っていると、認識する者こそ豊かであると諭す。
そして「持たざる者の幸福こそが,老荘の根本精神だ」と説いている。
なんとも、奥深い無為自然の哲学的思想なのである。

身辺を綺麗に整理整頓する事によって,奥深い哲学思想に少しでも近
ずける事が出来るとすれば、なんと素晴らしい事か。
確かに整然と美しく整頓された生活環境は,住まう人の心に安寧を
たらしてくれる。百歳時代を迎えてシニアの余後は思いのほか長い、
だからこそ 高等遊民らしくお洒落で快適な人生を過ごしていただき
たい。


どうする断捨離
どうする、断捨離1)「机周辺
まず机周辺。雑誌,新聞,本などが山積みされている。新聞は読んだ
後に必要な部分をスクラップし,その都度捨てる。
毎月経費の領収書類はファイルに保存し, 1年後にシュレッダーに
かけて捨てる。
年金や社会保険,税金,医療,健康診断,証券や貯蓄,団体や管理組合等
の書類は,個別ファイルを作り所定の場所に保存する。

どうする、断捨離2クローゼット(衣装)
衣装ダンスには、着ない古い背広などが、ところ狭しと集積する。
何はさておき、着ないものは捨てる。思い切って捨てる。
日本には春と秋に「衣替え」という習慣があるので、その機会に
徹底
して、断捨離を行う。

どうする、断捨離3)「自分自身
いま日本の4人に1人が高齢者、その4人に1人がお一人様である。
いま高齢者のおひとり様が、増え続けている。
巣ごもりが続くいい機会なので、自分自身の「親族連絡表」とか
「もしものお役く立ノート」を作り、いざに備えておくのも、
高等遊民として素晴らしい試みだと思うがどうだろう。

要するに、暮らしの知恵としての「シニアの断捨離」は、
・1)まず整理する
・2)思い切って捨てる。
・3)お洒落に飾る。清潔にする。
という事に尽きる。


断捨離のキーワード
・生活の知恵。暮らしの知恵
清潔。リニューアル
始末する。身辺整理。整理整頓。
賞味期限を見る

・メルカルという手もある。

シニアの断捨離
身近にありながら以外に活用されていないのが,地域の行政サービス
だ。
特に高齢者の断捨離には,次のような行政機関の活用が望まれる。
・寝具の洗浄乾燥。
・ゴミの個別収集サービス。
・火災予防器具の給付。
・訪問理美容。
・安否確認サービス。
・徘徊高齢者の探索など。
最近一人暮らし高齢者世帯向けの支援サービスに、格別注力する
地方行政
機関が増えている。ぜひ住まいの行政機関に確認いただ
きたいと思う。



 ■「パレートの法則
市場経済の大事な法則に「20:80の法則」別名「パレートの法則」
がある。
これは、人間社会のあらゆる数値が20:80の結果で成り立
っている事を表
している。すなわち世の中では,価値や富が平等に配
分されている事例は少なく,少数が多数に影響を与えるというもので
ある。その法則に従うと私どもの生活の場では、あらゆる物の
20%がストック」(基本物)
80%がフロー」 (付属物) 
に区分され,仕分けられているという事になる。
この原理によると,まず80%のフローの(付属物)から整理すると、
比較的楽に断捨離が進むと言われる所以である。


女性誌の断捨離
最近の女性誌にも時代の流れを反映して「捨てる」の記事が 主流
を占める。その記事に曰く。
・手持ちの服を半分に減らせば、あなたのお洒落度は3割上がる
自分を美しく見せてくれる服だけ残し、あとは捨てる。
衣替えで,服と人生を見直す
服も恋人も、捨てたら決して振り返らない
元を取ろうなどと考えず、授業料と思い,ずばり諦める
女性誌の言う「断捨離」指南は,ずばり女性への 人生指南そのもの
である。そして無駄なものをいさぎよく捨て去る女性こそ,かっこよ
く美しい女性である事が語りつくされている。

俗論ながら,だからこそ世の男性の方々にもカッコよく頑張って欲し
いと思う。いま余りにも豊饒過ぎる世の中にあって 全ての断捨離の
話は,
たれにとっても有効な話ではあるまいか。

断捨離と運気
🔵断捨離と整理整頓はイコールする。店内のかたずけをして綺麗に
したら,とたんに
顧客が増え,売り上げが伸びたという。よく聞く話だ。
運気としか言いようがない。こんな素晴らしい事を やらない手はない。

人生の運気は、待つだけではやってこない。こちらから「きっかけ」
を作り、どんどん積極的に仕掛けていく事で手にする事が出来る。

「思考の生理学」の著者,外山滋比古教授は、人は、年齢に関係なく
知的活動(未知への挑戦)を止めると退化(老化)すると言う。

本日の課題の断捨離は,いらない物(古いモノやコト)を捨てて,新し
い物(時代のモノやコト)を取り込む事で,革新的な進化に繋がると
理解したい。

🔵本の高齢者参考資料)





                        (出典:ニッセイ基礎研究所)

何時しか
断捨離の奥義に,行き着いたようである。
皆さんの断捨離のご成功と,ご発展を
お祈りしたい。
参考文献) 
知的生産の技術」梅棹忠夫著 岩波書店
忘却の整理学」外山滋比古著   筑摩書房

■■■■■■■■■■■余談往来■■■■■■■■■■■


タイ式断捨離
日本の場合だと,民間であれ官公庁であれ,幹部の人事移動に際して
は,担当部門の「業務引継ぎ書」を作成し,
担当部長が代わる事で業務
が中断しないようにするのが常識であ
る。

ところがタイでは引継ぎをしない。タイ政府の場合は,総領事や各

庁の所長が代わると,部門のオフィスレイアウトや, ホーム
ページが
全く新しく変わる。そして継続中の話は,新規一転一から 新所長
の考
えで出直す事になる。
考え様では前任より若い後任者が,新しい知恵を持ち込む事によって、
前任者の業務方式を根底より払拭するという効果は,
確かにあるかも
しれない。
  
因みにタイ政府,特に商務省や観光庁の本庁は,6割以上が女性であ
る。特
に局長や
部長クラスの要職の大半は女性が占める。まさしく
先進の女性
上位社会である
業務引継ぎなし,新規一転 からチャレンジ」以外にもこれが効果
的なタイ式の断捨離
だったのかと,改めて敬服している次第。

  

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