毎日いろんなことで頭を悩ましながらも、明日のために頑張ろうと自分を励ましています。
疲れるけど、頑張ろう!
とら
我が家の飼い猫「とら」が猫エイズ(FIV)を発症していると診断された。
先週の水曜日、妻がとらを病院に連れて行くから、車に乗せて行ってほしいと言った。「調子が悪いのか」とたずねる私に、「ちょっとね、食べられないみたいだから」と暗い顔で答えた。とらはもともと腎臓に結石ができやすい体質で、それを抑えるための注射を定期的に打ち、キャットフードもそういう対策のできたものを食べさせている。その辺りから調子が悪くなることはこれまで何度かあったため、今回もそうなのかと思った私は大して心配もしなかったが、妻は明らかに不安そうだった。
病院での診断は、「エイズが発症し、腎不全を起こしている」というものだった。このままでは命に関わる深甚な症状であるらしく、血液検査をしてみてからどう対処するか決めたいと獣医は言った。「とりあえず、3日間ほど入院させてください」という獣医の指示に従って一旦とらを置いて帰宅した。その夜検査の結果を聞きに行った妻は帰宅して、「数値がとんでもないくらいひどいんだって。色々細かい説明は聞いたんだけど、とにかく危ないらしい。しばらくは点滴で栄養や水分を入れながら、薬で症状の改善を期待するって先生は言っていたけど、うまくいくのかなあ・・」妻は希望を持ちながらも、不安そうな顔をしている。私はただ「うまくいくさ」と言うしかできなかった。
猫エイズというのはどんな病気だろうか、調べてみた。
猫エイズは、ネコ免疫不全ウィルスの感染によって引き起こされる、免疫機能の低下を特徴とし色々な症状を出してくる症候群的な病気です。感染から発症までは非常に長いプロセスを経ます。
【急性期】
猫エイズウィルスに感染すると、最初の数ヶ月軽い感染症(風邪を引いたり下痢をしたりします。)を引き起こしたり、リンパ節が腫れたりしますが、次第に無症状になってしまいます。幼弱で抵抗力の弱い猫や、既往症(なにか他に重大な病気にかかっている)を持っている猫以外でこの時期に死亡することは有りません。
【無症状キャリアー】
急性期を過ぎると一見健康な猫と見分けがつかなくなります。ただしウィルスはしっかり活動しており、ゆっくりではありますが病態は進行しています。この無症状キャリアーの期間は4~5年、場合によっては10年以上続きます。またウィルス増殖は続いていますから、多の猫への感染源になりますから注意が必要です。
【エイズ発症期】
無症状キャリアー期に進んだ病態が一定限度を超すと免疫不全症候群いわゆるエイズを発症してきます。この時期一番多い症状は口内炎です。そのほかにも怪我がなかなか治らなかったり、目やにや鼻水をいつも出しているようになることもあります。全てが抵抗性の低下が原因です。慢性の下痢を引き起こし次第にやせ細り最後には死に至ります。感染からここまで最短で5年ほどと言われています。
感染経路は、すでに感染している猫達との接触であり、一番多いのは喧嘩によるものらしい。このウィルスは、空気感染などはしないし、猫エイズウィルスが人に感染することはない。ワクチンがないため、現在では猫エイズを治すことはできないが、エイズ関連症候群は適切な治療を施しさえすれば治癒は可能だから、あきらめずに治療しなければならない。日本の外猫の感染率は10%を越えていて、外に出したら感染してくると思わなければいけないようだ。日本の外猫の平均寿命は5~6歳といわれているが、このように短い大きな要因に猫エイズがあると思われる。
とらは今年で9歳になる。それまで何匹かの猫が連続して短命で死んでしまっていた我が家では、珍しく長寿の猫である。旅行先でふと立ち寄ったペットショップで、アビシニアンの血が入った雑種として、5000円で売られていたのを、猫好きの息子が自分でお金を出すから飼いたいと言って、我が家に連れてきた猫だ。おとなしい猫で、爪を立てたことはないし、暴れたこともない。しかし、近隣ではなかなかの存在感を示して、かなり広い縄張りを誇っているボス猫的存在だ。昔は生傷が絶えなかったから、エイズに感染したのは仕方のないことであるが、いざ宣告されてしまうと愕然とする。
妻と息子は毎晩獣医まで見舞いにいっていた。その甲斐あってか、症状が改善されたため昨夜一週間ぶりに戻ってきた。かなりやつれていたが、「とら」と私が呼びかけると、ヨタヨタしながら近寄ってきた。うまくいけば、まだまだ十分生きられるそうだが、なんとか一日でも長く生きてもらいたいものだ。「頑張れよ」と体を撫でながら、とらの生命力を信じようと思った。
先週の水曜日、妻がとらを病院に連れて行くから、車に乗せて行ってほしいと言った。「調子が悪いのか」とたずねる私に、「ちょっとね、食べられないみたいだから」と暗い顔で答えた。とらはもともと腎臓に結石ができやすい体質で、それを抑えるための注射を定期的に打ち、キャットフードもそういう対策のできたものを食べさせている。その辺りから調子が悪くなることはこれまで何度かあったため、今回もそうなのかと思った私は大して心配もしなかったが、妻は明らかに不安そうだった。
病院での診断は、「エイズが発症し、腎不全を起こしている」というものだった。このままでは命に関わる深甚な症状であるらしく、血液検査をしてみてからどう対処するか決めたいと獣医は言った。「とりあえず、3日間ほど入院させてください」という獣医の指示に従って一旦とらを置いて帰宅した。その夜検査の結果を聞きに行った妻は帰宅して、「数値がとんでもないくらいひどいんだって。色々細かい説明は聞いたんだけど、とにかく危ないらしい。しばらくは点滴で栄養や水分を入れながら、薬で症状の改善を期待するって先生は言っていたけど、うまくいくのかなあ・・」妻は希望を持ちながらも、不安そうな顔をしている。私はただ「うまくいくさ」と言うしかできなかった。
猫エイズというのはどんな病気だろうか、調べてみた。
猫エイズは、ネコ免疫不全ウィルスの感染によって引き起こされる、免疫機能の低下を特徴とし色々な症状を出してくる症候群的な病気です。感染から発症までは非常に長いプロセスを経ます。
【急性期】
猫エイズウィルスに感染すると、最初の数ヶ月軽い感染症(風邪を引いたり下痢をしたりします。)を引き起こしたり、リンパ節が腫れたりしますが、次第に無症状になってしまいます。幼弱で抵抗力の弱い猫や、既往症(なにか他に重大な病気にかかっている)を持っている猫以外でこの時期に死亡することは有りません。
【無症状キャリアー】
急性期を過ぎると一見健康な猫と見分けがつかなくなります。ただしウィルスはしっかり活動しており、ゆっくりではありますが病態は進行しています。この無症状キャリアーの期間は4~5年、場合によっては10年以上続きます。またウィルス増殖は続いていますから、多の猫への感染源になりますから注意が必要です。
【エイズ発症期】
無症状キャリアー期に進んだ病態が一定限度を超すと免疫不全症候群いわゆるエイズを発症してきます。この時期一番多い症状は口内炎です。そのほかにも怪我がなかなか治らなかったり、目やにや鼻水をいつも出しているようになることもあります。全てが抵抗性の低下が原因です。慢性の下痢を引き起こし次第にやせ細り最後には死に至ります。感染からここまで最短で5年ほどと言われています。
感染経路は、すでに感染している猫達との接触であり、一番多いのは喧嘩によるものらしい。このウィルスは、空気感染などはしないし、猫エイズウィルスが人に感染することはない。ワクチンがないため、現在では猫エイズを治すことはできないが、エイズ関連症候群は適切な治療を施しさえすれば治癒は可能だから、あきらめずに治療しなければならない。日本の外猫の感染率は10%を越えていて、外に出したら感染してくると思わなければいけないようだ。日本の外猫の平均寿命は5~6歳といわれているが、このように短い大きな要因に猫エイズがあると思われる。
とらは今年で9歳になる。それまで何匹かの猫が連続して短命で死んでしまっていた我が家では、珍しく長寿の猫である。旅行先でふと立ち寄ったペットショップで、アビシニアンの血が入った雑種として、5000円で売られていたのを、猫好きの息子が自分でお金を出すから飼いたいと言って、我が家に連れてきた猫だ。おとなしい猫で、爪を立てたことはないし、暴れたこともない。しかし、近隣ではなかなかの存在感を示して、かなり広い縄張りを誇っているボス猫的存在だ。昔は生傷が絶えなかったから、エイズに感染したのは仕方のないことであるが、いざ宣告されてしまうと愕然とする。
妻と息子は毎晩獣医まで見舞いにいっていた。その甲斐あってか、症状が改善されたため昨夜一週間ぶりに戻ってきた。かなりやつれていたが、「とら」と私が呼びかけると、ヨタヨタしながら近寄ってきた。うまくいけば、まだまだ十分生きられるそうだが、なんとか一日でも長く生きてもらいたいものだ。「頑張れよ」と体を撫でながら、とらの生命力を信じようと思った。
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