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伊奴神社

  昨夜の藤井七段頓死の衝撃から立ち直ることは難しく、なんだかつまらない気持ちで全身が満たされていたものだから、少しでも気を紛らそうと、少しばかり遠出をすることにした。とは言え、適当な場所をすぐには思い付けず、しばらく頭を巡らしたところ、妻が名古屋の伊奴神社に行きたいと言っていたのを思い出した。娘と息子に授かった子供が無事産まれて来られるよう、戌の日毎にこの伊奴神社に安産祈願に行っていた。その際、娘夫婦、息子夫婦、それと私たち夫婦に、それぞれ一つずつ小さな犬の形をしたお守りを身に付けるように買ったのだが、妻のお守りの紐が切れてしまったので、新しいものが欲しいと言っていたのだ。
  
  我が家からは、車で1時間弱のところにある小さな神社だが、安産の守り神としてはなかなか有名な神社で、次のような謂れがある。

  「当神社には創建にまつわる次のような伝説があります。
昔、庄内川の氾濫に困った村人が旅の山伏にお願いしてお祈りをしてもらったところ、その年は洪水が起こらなかった。
不思議に思った村人が開けてはならないと言われていた御幣を開けたところ、中には一匹の犬の絵と「犬の王」という文字が書いてあった。
そして次の年はまた洪水となってしまった。
再び立ち寄った山伏に村人は御幣を勝手に開けてしまったことを詫び、もう一度お祈りをしてほしいと頼んだ。すると山伏は「御幣を埋め社を建て祀れ」といい、その後洪水はなくなった。それが伊奴神社の始まりと云われている。
御祭神の伊奴姫神は安産、子授けに御神徳があり、また犬は安産することから犬の石像が奉納されており、安産祈願に訪れる妊婦さんが犬石像を擦ってお祈りする姿がよくみうけられます」(HPより)


  


  妻も新しいお守りが手に入って満足そうだったし、私も柏手をうったら少し気持ちも晴れた。ただ、1日前に来て、藤井七段の必勝を祈願できていたならば・・、と悔やむ気持ちも少しばかり浮かんできた。


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