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いもうどん

 昼ごはんを食べに久しぶりにうどん屋「賀登光」に行った。入ったらすぐに店主のお兄ちゃんが「あるよ」と教えてくれた。何って?「いもうどん」があるってこと。
 ここの「いもうどん」は長芋とか養殖物の自然薯とかいうものではなく、天然の自然薯を店主がすりこ木ですってくれる本格的なもの。とろろ好きの私や妻には堪らない逸品だ。
 注文して待っている時間はさすがにちょっと長い。しかし、それも当たり前、すりこ木でするんだよ、時間がかかるに決まっている。でも、ちょっとお腹が空いたなあ、と思った頃にできあがって店員さんが持ってきてくれた。



 ネギが薬味としてついているが、私には不要。ネギで自然薯の風味が消されてはたまらない。まずは一口いも汁をすする。
「あ〜〜、やっぱり自然薯は最高!」
と口に出すまもなく、一気にうどんと絡めて食べつくしてしまった。計ってないから分からないけど、食べ終えるのに2分はかからなかっただろうな。
「おいしかった!」
と丼を置くと、妻が呆れ顔で私を見る。
「速すぎる」
「うまいから一気!」
と答えて、妻が食べ終わるまで口に残っている自然薯の余韻を楽しんでいた。

 緊急事態宣言の影響で、客足がバタッと落ちてしまったと帰り際に店主は嘆いていたが、席の間はアクリル板が置いてあるし、消毒液もあちらこちらに置いてあって感染対策はしっかりしてあるんだから、客が唾を飛ばさないように注意さえすれば飲食店が危険な場所でもないだろうに、となんだかやりきれない気持ちになった。まあ、夜になって酒が入った客が大人しくしているかどうかは問題なんだろうけど。
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