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新春雑感

 「今時の世人を見るに、果報もよく、家をも起こす人は、皆、心正直に、人のために善きなり。故に、家を保ち、子孫までも昌ゆるなり。心に曲節あつて、人のために悪しき人は、たとひ、一旦は果報もよく、家をも保てるやうなれども、終には悪しきなり。たとひ、一期は無事にて過ごすやうなれども、子孫必ず衰微するなり。
 また、人のために善き事をして、その人に善しと思はれ、喜ばれんと思うてするは、悪しきに比すれば、膨れたるに似たれども、なほ、これは、自身を思うて、人のために真に善をなすには非ざるなり。その人には知られざれども、人のために好き事をなし、乃至、未来までも、誰がためとも思はざれども、人のために善からんことを仕置きなんずるを、誠の善人とはいふなり。」
(『正法眼蔵随聞記」による)

 こんな説教くさい文を中学3年生の模擬試験の問題にするのはどうかと思うけど、孫が3人いる私にはちょっと重い。「家」などという観念は全く持っていない私だけど、私のしてきたことの因果が可愛い3人に及ぶのだけは勘弁してほしいなあ、と切に願う。
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