今日の昼は、頼まれて、夫の大好物であるムースーローを作った。
豚肉、卵、きくらげ、きゅうりの4種類。
昭和のころ、中国の留学生が近所にある東工大の留学生会館に住んでいて、ちょっとしたきっかけから親しくなり、会館に招いてくれたことがあった。
親しくなった中国の方は、新婚の新妻であったが、中国の国費での日本への留学が決まり、ご主人を中国に置いて、単身、留学してきたのだ。
会館では、もう一人の中国人女性と中国の家庭料理を作って、もてなしてくれた。
その時、作り方を習って覚えたのがこの料理だった。
当時、この料理の名前も知らなかった。
ずっとあとになって、ムースーローだと知った。
夫は、結婚当初のころから、このムースーローが大好きで、今は、腎臓病の食事療法をしているが、1日の献立の中に組み込んで、他の食事のタンパク質や塩分を控えて、このムースーローをおなかいっぱい食べられるように計算している。
それで、ときどきこの料理が登場する。
旅行もいけない、外食も自由ではない、という不自由な生活の中で、好きな料理があるのは、よいことだ。
慢性腎臓病になってから、夫は自分で料理をするようになって、テレビやネットで研究し、要領を詳細に書いた料理ノートも4冊になり、レシピの印刷のフォルダは何冊もある。
その中でも、好きな料理の上位に位置するのがこのムースーローなのだ。
夫は自分では作らない、こればかりは。
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