知的財産研究室

弁護士高橋淳のブロクです。最高裁HPに掲載される最新判例等の知財に関する話題を取り上げます。

回路用部材審決についての論評(高島喜一)を読む

2011-01-19 12:44:58 | 知的財産権訴訟
平成20(行ケ)10096号 容易想到性を肯定した審決を取り消した裁判例の論評です。 同論評は、動機付けに関して、「「課題」に関して言えば、発明者が認識した課題に拘泥することなく、本願発明の課題とは別の課題でも論理付けが可能であることを説示する判例は数多くあり、また、審査基準でもその旨の記載が存在する」と述べていますが、賛成です。本願発明の課題と異なる課題を解決するためであっても、本願発明(特 . . . 本文を読む

中山先生の「知的財産立国の更なる発展を目指して」を読む

2011-01-19 09:39:19 | 知的財産制度
Juristの特集「揺るぎない知的財産立国を目指して」の巻頭論文です。必読ですね。 「はじめに」の部分で、知的財産制度は「イノベーション促進の脇役であるという点を忘れてはならない」とあります。これは重要な点です。また、イノベーション促進のカギは「自由」であるところ、知的財産制度は「情報の独占」を認める制度なので、一定の弊害(「独占による弊害」)があることも重要です。もとより、このことは、知的財産 . . . 本文を読む

ロクラク事件について

2011-01-19 09:27:13 | 著作権
昨日、まねきTVの最高裁判決が出ましたが、明日予定されているロクラク事件の方が影響は大きいと思われます。なぜなら、まねきTVにおいては、自動「公衆」送信といえるかという点が一つの争点となっており、知財高裁の判旨もやや複雑であったのに対し、ロクラクに関しては、知財高裁の判決文において、「ユーザーによる私的利用か否か」が正面から議論されているからです。まねきTVの最高裁判決も、個人的には、ロクラク事件 . . . 本文を読む

村上春樹「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」

2011-01-19 09:16:16 | 読書
村上春樹「世界の終りとハードボイルドワンダーランド」を再読。マーロウと安倍公房でしょうか。異なる文体で書かれた物語が徐々に融合するとともに、文体も近づいていくように感じました。見事です。 村上春樹は海外でも人気があります。チェコ人も知っていました。ただし、翻訳は、初期作のみのようです。香港では、1Q84まで翻訳されていました。 ちなみに、村上龍は、海外では「インザミゾスープ」で有名みたいです。 . . . 本文を読む

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