この時期だんだん増えてくるのが「熱中症」毎年お話していますが、
はい今年もおさらいしますよ~!
は~い、では、熱中症のおさらいです。
熱中症は4つに分類されます。
1、熱失神 2、熱けいれん 3、熱疲労 4、熱射病 です。
「熱失神」は皮膚血管の拡張によって血圧が低下し、脳の血流が減少して起こります。脈は速くて弱くなります。
症状は、「めまい」「一時的な失神」「顔面蒼白」です。
対処法は、涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給すれば通常は回復します。
「熱けいれん」は大量に汗をかき、水だけを補給して血液の塩分(ナトリウム)濃度が低下した時に、
足、腕、腹部の筋肉に痛みを伴ったけいれんが起こります。
症状は手足がつったり、筋肉がけいれんします。
対処法は生理食塩水(0.9%の食塩水)を補給すれば通常は回復します。
「熱疲労」は大量に汗をかき、水分の補給が追いつかないと、身体が脱水状態になり熱疲労の症状がみられます。
症状は、「全身倦怠感」「悪心」「嘔吐」「頭痛」「集中力、判断力の低下」です。
対処法は熱失神と同じく、涼しい場所に運び、衣服をゆるめて寝かせ、水分を補給です。
一番重症なのが「熱射病」です。
体温の上昇のため中枢機能に異常をきたした状態です。意識障害(応答が鈍い、言動がおかしい、意識がない)がみられたり、
ショック状態になる場合もあります。
低体温症(ハイポサーミア)でも同じですが、この状態になると本人では正常な判断が出来ない為、周りの人が気がつかないと危険です。
この場合の対処法は、いかに早く体温を下げて意識を回復させるかが予後を左右するので、身体を冷やすなど現場での処置が重要です。
すぐに救急車を要請し、3次救急対応の病院への搬送が必要です。
熱失神、熱けいれん、熱疲労で対処法を試しても回復が認められない場合も、救急車の要請を!
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