1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 高齢者社会に向けて。檀家婆様に「知人がペット用室内確認カメラを台所と寝室に設置。1人暮らしの母親の安否確認を頻繁にスマホで」と。

2022-11-13 17:43:56 | 法話
仕立て直しを生業としている86歳檀家婆様が。先日、仏壇参りに伺うと「インドネシアで看護師してる娘がね、週に5日、和民で夕弁当を頼んでくれてるのよ。和民から娘に、私の安否報告まで入るんだって」と。「そりゃ、いいシステムだね」「でしょ。娘は毎朝、電話もくれるしね。もうすぐ定年。今暫くの辛抱」と。

【追伸】
この檀家婆様が「そういえば、住職。この前、腹が立った事があってな。お客さんから電話で『今から服を貰いに行く』と。『電話など掛けとらんよ。まだ、仕立て直し出来てないよ』と返すと『何言ってんの。留守電にあんたの声が入っとったがね。自分が掛けたもわからんの。痴呆の検査に行っておいで』と。私も年齢が年齢だから『電話したのかな』と随分落ち込んだのよ。すると次の日に『ごめん、ごめん、あんたのあの留守電、前回の時のだった』とその人、大笑いして。『いつ間違いだとわかったの』と聞くと『あれからすぐ』と。ムカっ、ときたので『間違いとわかったら、すぐに電話してよ。電話を掛けたも忘れる様じゃ、お客さんに迷惑が掛かる。廃業しよう、とまで考えたんだから』とその人に。頭にきたけど、でも、考えたらそろそろかな、とも思った」と。
   わが寺の檀家にも、独居老人は少なからず。月に1度の仏壇参りに伺うは、安否確認と誰とも会話する機会のないご老人の話し相手になる為、も昨今では伺う理由に含まれてるかな。