1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 人生において拙僧、1番運が良かったと思うは、女房殿と知り合えて、結婚出来た事かな。願わくば、1日でも長く、一緒にいたいものです。

2023-11-24 16:26:29 | 法話

【11月25日投稿分】


楽天市場が400人を対象として2017年に『夫婦(30歳から40歳既婚者)の財布調査』を行った結果、家庭内で家計管理をしているは、『妻』が51、5%で、『夫』が32、75%で、『夫婦共同』が15、75%であったと。その結果『妻が管理した場合の貯金額』が平均792万円で、『夫が管理した場合の貯金額』が平均985万円で、『夫婦が共同で管理した場合の貯金額』が平均750万円であったと。あくまでも平均額ですが、この様な結果になった理由は、さて、どこに。因みに、何故、奥さんがお金を管理した場合が、夫が管理した場合より、貯蓄が少ないのかを考えた時、実家への仕送り(加勢、親への小遣いなど)も加わる事が、関係しているのかな、と。


貯蓄を増やす方法としては、大きく分けて2つあると。1つには『目先の出費を節約』するやり方と、もう1つには『お金の貯まる仕組みを作る』というやり方があると。前者は女性が得意とする分野であり、後者は男性が得意(契約先比較検討、クレジット払いに切り替え)とする分野であると。お金が貯まるのは、後者の方である事が多いと。勿論、あくまでも平均値での結果にて、男性と女性の結果が逆の場合も、当然ありうると。


また、この楽天市場のアンケート結果では、全世帯の平均貯蓄額は848万円で、4人に1人は1000万円以上、4人に1人は100万円以下との事。檀家さん達夫婦を見ていると、この結果について、納得出来る部分はあるかな、と思う。毎朝1000円を奥さんに渡して、出勤している旦那さんも、檀家の中には何人かいますもんね。その理由は大きく分けて2つ、奥さんがお金にルーズな場合が1つ。もう1つは、旦那さんが極端にケチンボか、管理型亭主の場合。因みに、拙僧の家庭では、お金に限らず、全て家内が管理をしており、拙僧は幾ら貯金があるのかも知らない。まあ、わが家に関しては、家内が質素倹約家なので、拙僧は口出しせずです。その方が確実に貯金も貯まるし、家庭も円満かな。


先日、番組『さんま御殿』で、DJKooさんがこんな事を言っておりました。「1日の小遣いは2000円。クレジットカードも持たせてもらえない。が、『Suica』だけは許可されています。その『Suica』で飲み物やパンを買って、2000円を浮かしている状態です。その『Suica』をチャージするは、奥さん」と。そこは奥様、大目にみてくれているんでしょうね。対し、番組でさんまさんが「お前、俺達は、夢を売る商売だぞ」とDJ Coo さんに。この例題は、DJCoo さんの話ですが、檀家の旦那さん達にも、同じ様な生活をされている人は、少なからずおられますね。世の旦那さん達は、大変ですね。当然、家庭を切り盛りされている奥さんのご苦労も、それはそれなりに大変でしょうが。


これは余談ですが、檀家の婆様が、こんな事を言われておりました。「純粋無垢な『娘』が大人になって『嫁』になり、子供を産んで育てていく内に段々と強くなり、鼻に付く『嬶(かかあ)』になり、最後は波風立てる『婆』となる。ある年齢を超えると女性は中性化して、男性の様になるというが、まあ、言われてみりゃそうだが、男性も年齢を増すごとに、段々と女々しくなっていきおる。終いにゃ、男性と女性が大逆転じゃ。うちの夫婦が当にそれじゃった。もう連れ添いは、この世にはおらんが」と言われておりましたね。


【追伸】

さて、同じ家庭問題の話ですが、最近また、家屋購入の相談が増えてきましたね。相談を受けた時には必ず拙僧、次の話を例題としてその相談者達に。「20年程前、拙僧の従兄弟(当時30代)が『家が欲しい。知恵を貸して、兄ちゃん(拙僧のこと)』と相談に来た。対し『拙僧なら、新築を購入せず、日本全国に約900万戸もあるといわれる古家を探すけどな。お寺の横の家は、築70年を超えていたが、お寺専属の宮大工(現在99歳)さんに見てもらったら、少し手を入れたら、この家はあと100年は持つ。基礎もしっかりしているし、使われている材木が違う、と言われ、安く購入して、お寺とその古家を廊下で繋ぎ、今、家内のご両親を住まわせているよ。まあ、どちらにしても購入する時は、新築にしても、古家にしても、必ず、夏(梅雨)時期に下見へ行きなさい。梅雨時期の水の流れ(水害、湿気)と、多生物(虫、蛇など)の出没の確認を』と。が、従兄弟は古家は嫌だと、新築を購入。20年経った今、『兄ちゃん(拙僧の事)に助言された通りに古家にしてたら、もうとっくにローンも終わってたのに。壁の塗り替えも2回、その都度100万円の費用が。賃貸マンションの家賃が10万円だったので、家のローンと変わらんから、と安易に考えたが間違いだった。税金(固定資産税)や諸々の修繕費、特に水回り(水道関係)など、考えてもなかった費用が、ジワジワと家計を圧迫。新築にこだわった自分を今、後悔してる』と今、拙僧の従兄弟は嘆いてるよ。昨今の日本は、お金さえ出せば、何でも手に入る国。工夫して活かす必要のない国。新築が悪いとは言わんが、家に限らず、世の中に埋もれている宝は、恐らく山ほどある。それを探し出し、工夫するという考え方も、一応は頭に入れとってもいいんじゃないかい」と、やってくる相談者達に。


次回の投稿法話は、11月30日になります。投稿写真は、本文に出てきたお寺の横の古家(右側)です。外壁に焼杉打ち付けたら、それなりに。






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