30年前、門前脇の修行大師石像前の花立を板金屋さんに依頼。社長が1m真四角のステンレス板を木槌1つで設計図もなく、墨付けもせず、難なく作り上げた。「凄いですね」と声掛けすると「長年の勘だよ」と。「後継者もこれ、出来るの」「どうかな。ある程度なら誰でも努力で。プロ中のプロは天性の器用さが」と。
【追伸】
投稿写真のステンレスの花立がそれですが、水子地蔵さんの前にも全く同じ寸法の花立が。木槌1つで、平なステンレスの板から全く同じ物を2つ。見事としか言いようがない。現在95歳の宮大工棟梁には拙僧、大工仕事で相当に鍛えられた。こうでないといけない、という正論を悉くひっくり返され、こだわる事の意味のなさ、を身をもって悟らされた。どんなプロ(名匠)でも、失敗はする。その失敗が、如何に酷く、修正不能と思われる失敗でも、必ず工夫して仕上げ(修正)てくる。プロと素人の差はここにて。大工とは、大きく工夫の出来る人。
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