40年続いた三交百貨店が今年12月31日をもって閉店するとの報道があり
ました。伊勢店の方はすでに4,5年前に閉店しています。三重県には四日市、
津 、松阪、伊勢などにあった百貨店もだんだんと数少なく、淋しいです。
わたし達が子どもの頃は百貨店と言えば大都会にしかなく、初めて行ったの
でさえ、修学旅行の待ち合わせ場所に屋上を利用したものでした。百貨店では
なかなか買い物まで出来にく時代でした。高級品のイメージだったからです。
戦時中でしたが、(2,3年生の頃)父方の親戚が大阪の三越デパートに勤め
て いて、田舎へ帰るときに伊勢(当時住んでいましたから)により、お土産に三越
のハムを頂きました。ハムなど食べたことがなく(あの頃高級品でしたから)白い
油身が混ざっていて食べられなかった覚えがあります。大都会のデパートには
お金持ちしか行けないように思ったのでした。
地方都市にもどんどん進出し、その多くは鉄道会社でした。近鉄、名鉄、
西武、東急、阪神がそれであり、老舗の三越、そして松阪屋、十合(そごう)
大丸、丸栄など名古屋までも出かけたものです。これらも今や衰微をたどって
いる様です。
三交の方は近い関係で、よく利用しました。しかし昨今は郊外型の量販店に
押されて利用者が減少とか、駐車の問題や良いもの志向より安いもので、回
転を早くする(悪くなったら捨てる)と言った消費者のニーズによる傾向なので
しょう。
最近はわたしも量販店の利用や通販なども結構利用していますから、ますます
百貨店からは縁遠くなることと思います。