夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

終戦記念日 -69年の年月ー 

2014-08-15 21:23:47 | Weblog

  8月15日が巡るたびにタイムスリップ、思い起こす太平洋戦争です。
小学校時代を殆ど戦争で送ったわたしです。昭和20年8月15日、天皇陛下
玉音放送により終戦を知りました。5年生の夏でした。その前に沖縄戦の
敗北、
広島、長崎に原爆が落とされ、すでに南の島は玉砕と言うニュース
はラジオから伝わっていました。敗戦は誰しも当然の結果でした。
    

  私の家ではその前に2人の兄の戦死の公報が入っていて、2柱を立てての
葬儀は行ないました。次兄の方は19年の9月、長兄は20年1月に共にビルマ
戦での戦死、白木箱の中は1枚の葉書だけで、石ころ1個が入っていました。
 未だにビルマ(ミャンマー)には屍がごろごろしていて、遺骨収集団による収集
も行なわれているようですが、・・・・

  当時10歳のわたしには父母のような悲しみは計り知れませんでした。20歳
近くも年の離れた兄弟で家では3歳上の当時女学生の姉との二人姉妹となり
父母にとっては大事の跡継ぎを亡くしたのです。

    兄達のこと

   長兄は東京で農林省に勤務、砂防ダムの設計技師、次兄は満鉄病院(満州
鉄道病院)勤務でしたから、わたしが物心着いた頃には共に暮らしたことはない
でした。たまに帰ったときに遊びの相手やお土産をもらって喜んだぐらいです。

   長じて姉やわたしの人生がガラッと変わったことは、戦争がもたらした
ものと
わたしは未だに拭い去ることは出来ないです。どこで生活していたか、
どんな職業を選んでいたか、全て??です。

  戦争は人々の命を奪うだけでなく人生も変えてしまいます
   集団的自衛権の問題もいろいろ論議です。安倍総理は戦争はありえない
とは言いますが、国民の総意は?・・・・あくまでも「戦争をしない軍隊としての
自衛隊」として未来永劫平和国家が続くことを願うのみです。
 
   今の若者の中には8月15日を知らない人たちもいます。半世紀以上
も前のこととて戦争は遠い昔の出来事でしょう。