「雲に聳ゆる 高千穂の 高根おろしに草も木も
なびきふしけん 大御世を 仰ぐ今日こそ たのしけれ 」
今日は「建国記念日」で祝日です。今の世代では建国記念日って何?と知ら
ない人が8割近くいるそうです。ましてや上の歌が歌われた紀元節など、わたし
の世代から上しか記憶にないでしょう。
紀元節は四大節の一つで 四方節(元旦)、天長節、紀元節、明治節の
四つの祝祭日でした。中でも紀元節は日本の始まりを記念して皇紀の年号
(現在は西暦ですが)で言われていました。わたしが小学1年生頃に紀元
2600年の歌が作られ、歌ったことがあります。
今年は皇紀2675年でしょうか。
金鵄(きんし)輝く日本の 榮(はえ)ある光身にうけて
いまこそ祝へこの朝(あした) 紀元は二千六百年
あゝ 一億の胸はなる
四大節は学校では式典があり、衣服も一張羅(一番よい服)を着て式に
望みました。全校生徒が講堂に集り、モーニング姿の校長先生がご真影
(天皇、皇后陛下のお写真)を前に「教育勅語」(巻紙に書かれ紫のひも
で結ばれている)の拝読から始められました。わたし達はひたすら下を向い
て聞いています。鼻をすする音だけが聞こえてはきました。
式典の話があり、後 式歌を歌います。わたしは未だに覚えていてそれぞれ
1番だけは歌えます。難解な歌で、意味など殆ど分からないですが、とにか
く覚えました。 紅白のお饅頭を頂くのが楽しみでした。
わたしは紀元節礼賛ではないですが、子どものころを思い出しました。