JUNSKY blog 2015

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朝日新聞が皇室のカリスマ性について異様な報道

2009-05-06 09:35:21 | 憲法
2009年5月6日(水)

本日付「朝日新聞」第9面のほぼ全面を使って、皇室祭祀と歴代皇后のカリスマ性についての異様な対談記事を掲載している。

「オピニオン」という形式の特集なので、報道か広告かいま一つ解り難い。

対談しているのは、原 武史・明治学院大教授と作家の林 真理子さん。

題して 「皇室と女性」

サブタイトルとして
 林 真理子さん紹介の上部に
 「祭祀できわだつ皇后のカリスマ性 やわじゃない強さ」
 原 武史教授紹介の上部に
 「増える無関心層 お濠の内担うのはシャーマンの体質」

皇室における女性とりわけ皇后の役割を強調したものである。


   (このお濠が皇室と庶民を隔てている? 5月6日ブログ執筆者撮影
    左が「坂下門」、お濠は「蛤濠」、濠の奥の緑青の屋根が宮内庁)

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前段は、大正天皇の皇后であった貞明皇后の果たした役割を延べ、昭和天皇の皇后であった香淳皇后については簡単に触れるのみとし、明仁天皇の皇后美智子妃のカリスマ性を強調する内容となっている。

しかし、一読した感じでは、記事の焦点は皇太子夫妻を批判することにあるようだ。
美智子皇后との比較の中で、宮中祭祀に関する懸念を述べ立てている。
原教授は、
「雅子妃は東京・山の手の高級住宅街で育ち、外務省のキャリア官僚となった。そういう人が宮中に入って いきなり祭祀を担えと言われても、できるだろうかという気がします。(中略)」
 と言い
林真理子氏は、
「次の世代(皇太子夫妻)は大丈夫かなと不安が出てきます。」
 と応えている。
皇太子夫妻を馬鹿にしたような口ぶりである。

また、原教授は、
「皇室は一番恵まれない人たちを手厚く保護すべきだという考えは以前からあります。今の皇太子夫妻はそうした実践が少ないきがします。」
 とダメ押しをしている。

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 このような心無い記事や発言が、美智子皇后を一時「失語症」に陥らせ、雅子皇太子妃を今も完治しない「心の病」に陥れていることが解っていないのだろうか?

 今、このような意図的に天皇夫妻と皇太子夫妻の間の対立を煽るような記事を掲載した朝日新聞の見識を疑わざるを得ない。
 なお、この「Opinion オピニオン ∞」欄は、広告ではなく、朝日新聞の企画記事のようである。

 当ブログは、天皇制や皇室を支持するものでは無いが、この朝日新聞の記事は極めて異様であり、取り上げた次第である。
 
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以下に、この記事の中で皇太子夫妻を批判している部分のスキャン画像。