聖書を学ばれた方は、今日の主題の答えをご存じでいらっしゃいます。今まで、聖書を学ばれたことのない人たちの中には、この美しい惑星・地球に住む人間が何故戦争やテロの暴虐を起こし、絶えず諸悪が日々のニュースに扱われるのだろうか、とお考えになられた方もいらっしゃるかも知れません。そのような疑問、つまり良い自問の正確な答えは、聖書以外に見いだすことが出来ません。
先にお伝えしましたが、エデンの園で「蛇」を用いて、アダムとエバを巧みに欺いたのは「悪魔またサタン」と呼ばれ、人の住む全地で惑わしている者でした(創世記2:15;3:1~5.啓示12:9)。私たち人間は、アダムが神エホバに反逆し罪を犯したゆえに、その罪を受け継いだ不完全な人間であることもお伝え致しました(ローマ5:12)。
地上に神エホバが約束通り遣わされたイエスは、悪魔サタンがこの世・事物の体制の支配者であることを明らかにされていました。サタンは一度、「世のすべての王国とその栄光」を何らかの奇跡的な方法で、イエスに見せたことがありました。サタンはそれから、「もしあなた(イエス)がひれ伏してわたし(サタン)に崇拝の行為をするならば、わたし(サタン)はこれら(世のすべての王国と栄光)のすべてをあなた(イエス)に上げましょう」と約束する提案を述べました(マタイ4:8,9.ルカ4:5,6)。このサタンの言葉を考えて見てください。サタンが述べたように、それら世の王国の支配者でなかったら、その提案はイエスへの誘惑となったでしょうか。イエスは、この世の王国・政府がすべてサタンの支配下にあることを否定されませんでした。サタンがこの世の黒幕、つまり見えない支配者でなかったとしたら、イエスはその点を明らかにしたはずです。イエスを誘惑したサタンの言葉から、サタンはこの世・事物の体制の支配者であることが分かります。この事が分かると、この地上の暴虐や諸悪の黒幕が誰かを理解できるでしょう。
聖書が明確に教えている通り、神エホバは全能の神であり、驚くべき広大な宇宙とこの美しい地球を創造した方です(創世記1:1.イザヤ45:18.啓示4:11)。しかし、聖書のどこにも、神エホバやそのみ子イエスがこの世・事物の体制の支配者であるとは書かれていません。それどころから、イエスは悪魔サタンのことを、はっきりと「この世の支配者」と呼びました(ヨハネ12:31;14:30;16:11)。さらに、聖書は悪魔サタンを「この事物の体制の神」とも呼んでいます(コリント第二4:3,4)。聖書は悪魔サタンのことを「龍」とも呼んでいますが、「龍」を彫り物にし、多くの人々がありがたいものであるとして、崇めていることも皆様方はご存知のことと思います(啓示12:9)。家の玄関に立派な「龍」の彫り物を置いている方もいらっしゃいます。確かにこれらの事象は悪魔サタンが「この事物の体制の神」であることの例証の一つです。この神エホバの反対者、つまり悪魔サタンについて、聖書は、「全世界が邪悪な者の配下にある」と明らかにしています(ヨハネ第一5:19)。イエスはその悪魔サタンを「始まりにおいて人殺し」であり、「偽り者であり、偽りの父」であることを明言されました(ヨハネ8:44)。この聖書の教えから、絶えず地上に暴虐や諸悪が生じる理由をご理解されるのではないでしょうか。では、このサタンの世はどのように取り除かれるのだろうかと、という質問が生じます。そのことについては、次回にお伝え致します。
高く伸び 皇帝ダリア 下を向く 今日の一句
ご近所の菊の愛好家の「菊」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます